夏季ドイツ留学・傾向と対策(...   夏季ドイツ留学・傾向と対策(...
[ザールラント通信]

夏季ドイツ留学・傾向と対策(2)

2013/07/09
(2)6月の経緯
 
あるところで歓談していて、冬にフランスで学校に行った話をした。
そういうの、極短期留学とかはどんな旅行社に行くの?と問われて気が付いた。
海外旅行というものは旅行社に行き販売しているパッケージを購入するというのが一般的なんだろう。
いや、そうじゃなくってインターネットで学校のHPを検索して・・・
 
もしかしたら案外、私の趣味の極超短期留学はそれなりにユニークで、まだあまり一般化していないのかも。
だとしたら実際の留学実施経緯を記録公開しておくのも、まったく他人には無意味な個人的覚書というだけではなくて、何らかの有用な情報・ノウハウになるのかもしれない。
 
というわけで、ドイツ語夏季講座傾向と対策(2) 6月編。
 
a) 冬はフランス・夏はドイツ?
冬は航空運賃が安い。
この冬のフランス語研修実施も御堂筋を歩いていて「パリ3万5千円より」との広告を見たのがきっかけだった。
実際は運賃サーチャージ等がかかり、さらに日時等を限定していくと10万のオーダーになってしまうのだが。
 
私の場合、フランス・ストラスブール滞在は里帰りのようなもので、別に勉学が主目的ではない。
滞在する生活日程として学校に通うというイベントを作ったわけで、何もしないで2週間ただ暮すのも難しい。
学校に行けばそれなりの日常環境(人間関係、作業場所や作業内容)ができるので、生活のリズムが作れる。
違った土地で別の生活のリズムに乗ることで、もうひとつ別の人生を生きている感覚を味わえるのだ。
 
しかし航空運賃は安いのだが、冬場は自分で宿舎を確保しなければならない。
ホームスティを手配斡旋してくれる学校もあるが、そういうのはさすがに若い世代でないと無理。
キッチンと食器等が付属した滞在型ホテルを自分で手配する必要がある。
しかし、最近この手の自炊型ホテルが増えてきている傾向があり、インターネットで簡単に予約できる。
私はHotels.com、Booking.com で格安ホテルを見つけて予約している。
日本語でも可。この冬は一泊5千円見当の部屋を二ヶ所使用した。
食費は学校の格安カフェテリアやスーパーで仕入れて自炊。一日千円くらいか。
 
生活するだけなら安いのだが、他に授業料も必要なので私の年金月額では2週間くらいの滞在が相応というものだ。(^^;
 
夏はハイシーズンで安い航空券が手に入りにくい。
しかし、ヨーロッパの大学では殆どが夏季講座を開催していて、夏休みで空き室になった学生寮を斡旋してくれる。
一般に大学の外国人向き語学講座では学生寮も斡旋しているのだが夏以外は空室は期待できない。
で、この寮の家賃が月300ユーロくらい。つまり今の相場で4万円くらいだね。
授業料その他と合わせても月10万、もちろん大学の格安学食も利用できる。
 
一カ月が最低単位だが、滞在費は十分年金受給月額内に収まるのである。
夏は一カ月の滞在期間になるので、本格的に勉学に励まないともったいない。
私の場合はフランス語は慣れるだけでもいいのだが、勉強するとなると未だ初級レベルのドイツ語ということになる。
 
b)今年のドイツ語夏季講座選択 バイロイト
夏季講座を設けているドイツの大学の一覧は以下のHPで検索できる。
DAAD: Deutcher Akademisher Austash Dienst    https://www.daad.de/deutschland/de/ (他英語、スペイン語バージョンあり)
このページから夏季講座案内をクリックすると200以上の大学の夏季講座の案内が一覧できる。
実際の受講申し込みはリンクしている各大学のHPに行って行う。
各大学とも夏季講座の料金や日程等似たようなものだが、詳しくは各校のHPで確認する必要がある。
 
2011年にフライブルグ大学の夏季講座を受講したが、料金が2本立てで、学生寮以外の自炊式ホテルも格安で斡旋してくれた。そちらを選択したら半数が日本人だった。(良くも悪くも 笑)
フライブルグ大学のHPでは日本語バージョンまで出している。
あまりに日本人が多かったのでびっくりしたが、特別日本と関係が深い大学だったようだ。
今年のHPには、希望者には空港までの送迎サービスもありまっせ!とまで書いてある。
フラ大、悪くはなかったのだが今年は遠慮させていただきます(^^;。
 
8月の講座の申し込み締め切り日は6月30日というのが多いが、2011年のフラ大の場合、6月中旬に申し込んだら、すでに満員と断られた。
しかし、自動的に授業料を振り込むようなシステムになっていたのでお金は引き落とされてしまった。
もちろん返金してくれたが、システムの不備を指摘し、いろいろメールでやりとりして最終的には強引に受講してしまった。
この経験は「フライブルグ通信」の序章「変則的なprolog」参照。
 
だから今年は早めに大学を決める予定だったのだけど、やはり5月の鬱期に差し掛かって遅れ気味になった。
結局6月中旬にバイロイト大学に申し込んだ。
さすがに音楽祭のバイロイト、課外活動に合唱団もあり、午後の講座に「ドイツ音楽と音楽生活」という選択肢もあったので興味を惹かれた。
しかし、本当の決め手は2011に大学見学をしたとき、MENSA(学食)の献立がフライブルグ大学よりははるかにうまそうだったからである。
 
バイロイト大学のHPから夏季講座の受講を申し込むと、「受け付完了。しかし、正式に受講許可を送付するまで授業料を振り込まないでください。」との自動返送メールが来る。
当然だね。今から考えてもフライブルグ大学の自動的課金システムは詐欺まがいのシステムエラーである。
 
バイロイト大学も10あまりの講座を開講していて、かなり手広く学生を募集しているようだ。
合唱団の他、学内プールやヨガ講習とかの写真も出ていて楽しそうである。
それに何といっても夏の音楽祭のシーズンのバイロイトである。
そんなところに300ユーロの寮費で夏の間暮らせるなんて・・・
バイロイトに決定してしまうと、なかなか理想的な選択肢だったような気がし、少し鬱の気配が遠のいていった。
 
夏季ドイツ留学・傾向と対策(... blog upload: 2013/7/9(火) 午後 2:13夏季ドイツ留学・傾向と対策(...