c)航空券の手配
「受講申し込み受付」の通知が来、この夏はバイロイトと定めて本格的に飛行機の手配にかかる。
空港はドイツならどこでもいい。
ベルリン・フランクフルト・ミュンヘン、どこからでもドイツの都市であれば二時間も見ておけばDB(国鉄)で行けてしまう。
一番真ん中のフランクフルトとし、日程は8月2日から9月2日として関空からの料金をネットで各社に問い合わせる。
だいたい一カ月を超えると航空料金の体系が一ランクアップするのが常なので往復日程をぴたりと一カ月にしてみる。
ヨーロッパ格安6万円!とか広告しているが、実際は燃料サーチャージ等が加算されこの2倍になる。
私の日程では15万から20万のが多いが、もちろん中国東方航空なんかでは驚きの総込9万円てのもある。
ネット以外にもイオンモールのJTBとかキティカードコンシェルジュとか問い合わせるが、やはりネット上の情報が量的に多く、格安である。
それに、旅行会社に見積もり依頼すると日程や空港を指定しなければ回答を得られない。
ネット上で検索すればいろいろな組み合わせでの料金を試算できる。
この時点で関空ーフランクフルト一カ月14万以内、というような目安ができる。
しかし、バイロイト大学からの受講許可が来ないのでそれ以上進めることができない。
日にちが経過すると、だんだんと安い航空券からなくなっていくのに。
6月最終週に入ると、関空-フランクフルト14万以下はほぼなくなってしまった。
関空-パリならまだ格安のものがある。しかしパリからバイロイトでは鉄道料金の方が高くなってしまう。
そのうち、ヨメが名古屋からだと安いのが残っていると知恵を付けてくれる。
検索してみると、なるほど中部国際空港からヨーロッパならまだ格安のものが残っているようだ。
名古屋から乗るのも手ではある。
ネットで検索しているうち、フインランド航空finairのオンライン料金サイトに行き当たった。
このサイトでは往復の日程をそれぞれ3日ずつ前後にずらした料金や、乗り継ぎの飛行機を次便にした場合等も具体的に一目で表示してくれる。
ここで初めて8月2日(金)出発よりその前の出発の方が格安なのが見て取れた。
7月31日出発なら名古屋-フランクフルトが11万台。
もっともこれはトランジットで一晩空港で過ごさねばならないが。
名古屋発だとそんなに急速に格安シートがなくなっていくことはないようだ。
フインランド航空で名古屋発で行く覚悟していれば13万台で先ずは大丈夫、と見当をつけることができた。
d) 滑り止め対策 ザールラント
バイロイト大からはその後の連絡はない。
そのうち大半の大学の申し込み締め切り日である6月30日が目の前になってくる。
これじゃぁ、締め切り前にも定員到達で受講不可の連絡をしてきた2011年のフライブルグ大学の処理の方がマシなのでは?
しかたない。
もう一つ滑り止めで申し込んでおこう(^^;
私は元来旧東ドイツに愛着があり、エアフルトやイエナ、ライプチヒ、ドレスデン等に吸引力を感じる。
しかし、中部ドイツは水害で大変な状態のようだ。
考えれば、今年の5月初旬に私が人生のリセット発作を発症し、後にノアの故事をふまえて大洪水と呼んだ。
するとヨーロッパで何故か水害が頻発するようになっていったのだ。
関係ないだろ、って?
いや、あるんだよ。頻発する世界のリセット圧の気配が君には感じられないのか?
ま、いいが。
ベルリンやミュンヒェンのような大都市にはあまり魅力はない。
とにかく私は隠れるようにしてドイツの田舎町でひっそりと暮らしたいのだ。
ザーブリュッケンのザールラント大学を選んだ。
フランスのアルザス・ロレーヌの対岸のルール・ザール地方。
炭鉱の他は何もない、というイメージで地味なことこの上ない。
ただ、フランスに近くパリから列車で行ける利便もある。
夏季講座に一講座しかなく、バイロイトのような多彩な課外活動も謳っていない。
で、授業料が他校より100ユーロばかり安い。
まちがっても日本人がうようよと集まっているような人気講座ではないよな。
滑り止めにはもってこいか(^^;
いや、私は実はほんの少しばかりザールブリュッケンに思い入れするところもあるのだが。↓
この大学のHPから受講を申し込んだが、他校なら「申し込み受付」の自動レスポンスがあるのに、ココはそれもない。あまり夏季講座に力を入れているようには全く見えない。
滑り止めだから、まいいか、とは思ったものの、やはりソレでは困るのだ。
e) またもメール書き
どうなった?とヨメ。
私は手続きに従って粛々と進めているだけだが、大阪のおばちゃん化しているヨメは少しでも遅いと「何してんの、ハヨしてんか!」とつっこまずにはいられない性格である。
メール出して問い合わせろ、とうるさい。
ヨーロッパのことだから、日本と同列に考えてはいかん。
相手の事務処理が終わるまでじっと待つというのが、郷に従うもののルールであろう、とたしなめる。
が、そうもいってられん(^^;
バイロイト大、ザールラント大の当局者に事務処理、どうなってるん?という主旨のメールを出す。
なんとね。一昨年のフライブルグ大との抗争の再現かい?
ヨメにはドイツ語のメールがそんな簡単に書けるかい!と応えるのだがこういうのは英語で十分だ。
しかし、英文メールも書けないのなら、そもそも海外のサイトにアクセスしない方がよろしかろう。
両校とも即返事があった。
ザールラント: 現在まだ寮に空きがあるのか不明だが、そういう事情なら明日しらべて返事する。
バイロイト: 事情は了解した。しかし8月の空き状況はまだ未定で、確定し次第正式通知を送付する。
返事が遅いと航空運賃が値上がりすると泣き落としたのである(^^;
しかし、それ以降何の後続連絡もないまま6月30日、申し込み締め切り日が終わってしまう。
どちらかの正式受講許可が来た時点で14万以下の飛行機が取れればいいが、そうでなければ別にこの夏は日本で暮らしてもいい。
そんな感じで割り切り、そういえば私の鬱の季節はもう終わっていて、内心では日本の夏の花火の夜を過ごすのも悪くはなかったな、と去年の夏を思い出していた。
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