あわてることはない。
4時間待ちなんでとにかくラウンジに行こう。
事前にダウロードしていたラウンジの案内を見る。
二か所あって、一方はnon-schengenエリア内とある。
意味わからん。
ドイツ語風だが英語の文脈である。
英独語の辞書にも載ってない。
もう一方のラウンジはゲート27の向い側だと。
だからパスポートコントロールの向こうにあるわけだ。
ま、私の便の搭乗口が判明するまで待とうと、もう一度案内ディスプレイ前で便名を確認する。
私の不審そうな顔を見たのか、横の売店の売り子のおばちゃんが「Can I help you?」と声かけてくる。
--あの、ここターミナル2で間違いないんでしょう? パリに行くんだけど?
すると心得顔でこのおばちゃん、パスポートコントロールを通って向こうのエリアに行け、とのご回答。
--ここはnon-schengenエリアつまりヨーロッパ以外用のエリアなんですよ。
うむ、そういう意味だったのか。
ということで納得し、schengenエリアへのパスポートコントロールの列に並ぶ。
つまりはどのみち長蛇の列に並ばねばならないのである。
このコントロールは非常に時間がかかっている。
係り官は不愛想ではないのだが非常にスローで、個別にいろいろ尋ねているようだ。
私の番:
パスポートと搭乗券を見せたが、e-チケットも見せろと言われる。
いや、プリントアウトはせず、この中に入っているので、とi-Phoneを示す。
それなら、といった様子で次の質問。
--どこに行っていつまで滞在するのか?
つまり、E-チケット提示は帰国便の日程を確認するという目的だったのだろう。
--フランスで数日、後はひと月ドイツ。ドイツ語の夏季講座に参加するんです。
と言ってしまったが、私の年齢からすると少しヘンかもしれない。
しかし、別に年齢にはひっかからなかったようだ。
--ドイツ語もできるんですか?
と少し世間話調になってくる。
--ein wenig (^^)(ちょっとだけ).。すると 向こうさんも少し(^^)。
--今、そういう人多いんですよね。
ーーシーズンですからね。
このまま四方山話に行きそうそうだったがこの辺で通してくれた。
もう少し喋らせてくれないと、今まで散々列で待たされた元がとれない気がするのだが。
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