05 ストラスブール(2)   07 ザールブリュッケン初日
[ザールラント通信]

06 ストラスブール(3)

2013/08/08
8月4日(日)
相変わらず早朝3時・4時に目が覚め、それから寝付けないままパソコンを開く。
ナンシーのホテルをbooking.comで検索していると、横に私の検索履歴からのインタレストマッチ広告でストラスブールのホテルの案内も出てくる。
今宿泊しているホテルもチラリと表示されたので、クリックするとなんと!
全ホテル中最安値の29ユーロ(ただしシングル)。
おいおい、何だいこれは?
今泊まっているツインでも31ユーロになっている。
いままで45ユーロで泊まってるのに。
これで決定だね。即予約。
朝食をテラスで食べ、レセプションで宿泊延長の件申し出る。

--あ、あなたでしたか(^^)(先ほどネット予約したのは)。
--そです。もう情報入ってるんですね(^^)。で?
--もちろん今の部屋、そのまま使ってもらってOKです。
--でも、料金あまりにも差がありますよね?
--そうですよ。Tant mieux ! (良かったですね)(^^)
--Tant pis ! (悪かったですよ) (--;。

相手は本日の料金をいい、私はいままでの料金のことをいっている。

これで今日は移動せず、明日直接ザールブルッケンに行く。
天候も悪化、曇天のようだ。
 
駅に行って明日の切符を買っておくことにする。

インターネットのSNCF(仏国鉄)のサイトでストラスブール→ザールブリュッケンを検索すると、メッツ経由のとんでもない高い切符しか出てこない。
DB(ドイツ国鉄)のサイトで検索したり、オプションをいじくったりして遂に地方路線のTERでザールブリュッケン直通ルートを発見。8ユーロ。
 
インタネット購入のチケットは駅の自動発券機でクレジットカードを入れて購入する。
しかしカード購入では為替手数料をかなりとられてしまう。
現金主義の私は窓口で買うしかない。
一応「外国」行きの列車なので、幹線・国際線窓口に並び、明日「8時発の列車」と指定指定したが、「そいつはオープンチケットなんで」と只の乗車券のみの発券で11ユーロ(シニアプラス割引で)。
指定席・席予約・グリーン車その他一切なし。
ただの鈍行列車。
乗る前に印字機でタイムスタンプしさえすればどの列車に乗ってもいいのである。
 
宿舎に帰り、日曜日なので日本のおヨメちゃんとのSKYPE初通信を試みる。
時間を打ち合わせたのだが、大阪のアジト近辺ではどうも適当なWiFiスポットを見つけられず、おまけにWiFiの設定もよー解らんとかで、未遂に終わる。
それで会社で社内情報システム管理のお仕事よくできてますね?
管理といっても、問題が発生したらメンテナンス会社に連絡するだけ、と?
さよか。 
この日はどこにも行かず、ドイツ語のお勉強に励むつもりだった。
近辺のGoogle地図を眺めていると、もう少しこちらの運河の先にある大きな池を見に行きたくなった。
まだ行ったことのない近郊探索。
ストラスブール遊び。
 
運河に沿って歩いていたが、地図によると大回りになるので、直線ルートで行こうと道路に上がる。
するとトラムのB線が走っているではないか。
歩くことはないや、トラムでいい。

次のトラム駅まで行くと、見覚えがある。
未知の地区ではなく、冬に学校に行くのにたまには別ルートということで、ここからバスで行くルートを試した覚えがあった。
 
トラムでそのまま終点近くまでいき、とある交差点でバスに乗り換えるとA線の沿線のスーパーAuchanのあるショッピングセンターまで行けるはずだ。
ストラスブールの郊外大回り。
昔は小さな村だったが、今は手頃な家が立ち並び郊外住宅地になっている。
低所得者向けの中層アパートの団地もある。
緑地が多いのでそんなにせせこましくはない。
 
ショッピングセンターは日曜で閉まっているが、カフェテリア・Flenchは開いている。
 
昼食には遅く、夕食には早いが、ここでゆっくり食べていくことにする。
 
2階席はテラスになっていて気持ちよさそうだったが、一歩外に出るとやはり暑い。
結局、外の見える冷房の効いた室内にする。
 
時間がまだ早いので閑散としている2階席。
向こうにぽつんと一人陣取り、もう食べるでもなくじっと座ってすごしている貧層な老人がいる。
どこの公園のベンチにもこのような方がいて、日がな時をすごしているのをよく目撃する。
日曜日の郊外のカフェテリアで独り時間を過ごしているあまり裕福ではなさそうな老人。
あ、私のことか。 
学校の前をトラムで通過し、市内の運河伝いに現代美術館まで歩き、外のベンチで値千金の夏の夕刻を過ごす。
何をする予定もなくなったとき、老人は見捨てられたようにただ朽ち果てていくのか。
幸い私には明日からのドイツ生活に備えるという予定があって、問題集を取り出し、単純作業に没頭する。
10時、夜がオーバン水門に照明を入れ、ゆっくりと運河沿いにホテルに帰る。
←プチトフランス地区にある、回転橋が回転し、水路を船に開ける様子。
動画でないと解らんな(^^)
 
05 ストラスブール(2) blog upload: 2013/8/8(木) 午前 1:1507 ザールブリュッケン初日