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[ザールラント通信]

08 ザールラント大学ツアーと市内ツアー

2013/08/10
8/6(火)
朝、MENSAに集合しチューターとの朝食会。
総勢100名くらいか。

クラス分けテストがあり、その後学内ツアーの予定。

テストは古典的筆記試験ではなく、LL教室で各自PCにログインすると勝手に問題を出してくれ、時間を切ってくれる。
聞き取り問題は全く歯が立たなかった。
もっとできる予定だったんだが(^^;
 
終了後、適当なグループに分かれて大学内ツアー。
英語ガイド(マリウス君:右端)のツアーに同行。

緑の丘陵地に独立したキャンパスを持つ広大な大学。
ツアーであちこちひっぱりまわされるが、一度ではそれぞれの位置関係が把握できない。
 
事実この日の夜、翌日の集合場所を特定しようとしたが、結局記憶だけでは発見できなかった
建物自体はあまり趣のあるものはないが、いろんなスタイルが混ざっていて総合大学らしくていい。

最先端の人工知能を研究する国際機関も同居しているようだ。
大学敷地内にバス停が4つあり、市バス路線が乗り入れている。
バスや許可証のある車以外はキャンパス内には入れないが、人の出入りは自由で校門のようなものはない。
 
大学の空間の豊かさと、市内、特に私のアパートメントのある田舎町との落差はかなり大きい。
嘗ては石炭産業で栄え、フランスと取り合いしていたザール地方だが、今は大学でかろうじて持っているような雰囲気。
 
今回、初めてドイツ留学に来た同邦B君がちょいと気の毒になったりする。
私が30年前に初めて留学し、「夢のような美しさ」と絵葉書に書き送ったことを思い出す。
以来、ずっと私はヨーロッパの町への憧れをもち続けているのだが、B君は早くも最初の幻滅を味わっている風。
 
・・・ほかにもいろいろトラブルがあるようだが、なぁに、最初に苦労しておけば後は楽勝だよ。
 
←通学途上の道筋。
このようなちょっとしたパブリックスペースに雑草が生え放題。
ちょっと独・仏の他の都市では考えられない光景だ。
 
ま、観光に来たんではないんでいいんだけど。
 
・・・テンションの上げようがない。 


8/7(水)
テストの結果のクラス分けで、自己申告どおりA2(初級上)レベルのクラスに。
たまたまもう一人の同邦人Aさん(性別・年齢不詳)も一緒だった。
お互いにザール大のような非有名校に誰も邦人なんていないだろうと思っていたようだが。では初級者ばかり「3人で助け合っていきましょう!」と学食(MENSA)で固い団結を誓ったのである。
これが世に言う「メンザ同盟」である。
 
→学食のビュフェコーナー。
なかなか豊富な選択肢がある。
好きなものを取っていくと少し割高になるのだが。
 
格安定食もそんなに「非人間的」(フライブルグ大MENSAへのY氏評)な味ではない。
ちょいと塩辛いが、とにかくちゃんと味は付いている。
充分じゃないか。 
授業2コマ受け、聞き取りのクラスではどうも課題を一度見た気がした。
つまり2年前と同じ問題(どこかの教科書のコピー)をやらされた。
当然だが私のドイツ語はこの間全く伸びていない。
それどころか、今のクラスでよりは2年前の方が良く喋れた気がする。 
昼食も食べられず、すぐ昨日雨で中止になった市内見学。
 
昨日と同様、マリウス君のグループに入った。
「英語のグループ?」と尋ねると「今日はドイツ語のガイドだよ。」との返事。
しかし、かまうもんか。
”English speaking tour is here !" と冗談で私が客引きをする。
あわてて「違う、違う!」とマリウス君。 
←こちら同じくチューターのInaちゃん。
フランス語堪能でオリエンテーションではお世話になりました。
 
結局、ザールブリュッケン市内の観光資源としてはザール川をはさんだ半径500メートル内に収まっていて、30分も歩けば全部見て回れてしまう。 
 →これは新市庁舎。
ミュンヘンと同じく、古色蒼然とした「新」市庁舎と、もっとすきりとした「旧」市庁舎の二通りあるのだが、いずれもあまりぱっとしない建物である。
 
ザール川を渡った城前広場の一角にさり気なく旧市庁舎があったが、マリウス君は説明もなく素通りしてしまった。
Inaちゃんの方に聞きましたので。 
ザール川に沿って街が広がり、橋がかけられ、やがて町の名前がザールブリュッケンとなる。
なるほど。
あまりに当たり前すぎて。
 
この一角だけはやっと少しばかりの観光気分が出た。
しかし、次のルードビッヒプラッツで早くも観光資源は尽きてしまったのであった。
 
市内ツアーこれにて終了。
↑絵葉書風だが、私の撮影。少し暗かったので明度を少し上げるといい色になってくれた。
ルードビヒプラッツ。 なかなかのもんでしょう? ところが。
正面の教会の内陣に入ると拍子抜けするくらい簡素で奥行きも無い。
なんだか「張りぼて」のような気がした。
 
この日は夜8:00から音楽室で映画会の予定。
家に帰るのも面倒なので、大学MENSAカフェで食事する。
陽が陰ってくると外のテラスが涼しく、爽やかで過ごしやすい。
夏休みの大学構内は夕方にはひっそりとして静か。
 
ゆっくりしようとカフェテリアでビールを買って飲む。
いつの間にか蜂が一匹飛んできて、ビールをなめまわし、気が付いたら酔っ払ってコップの中に転落してしまった。→
 
8時から音楽ホールで映画。
さすが10人ほどしか集まって来なかった。
セリフはさっぱり解らなかったが、ヒマなので最後までいた。
 
10時半に終了。 バスは一時間に一本になり、結局11時13分まで学校に居残るハメになる。
一時間に一本のバスだが、時刻表を見るとなんと夜中の2時台まで運行しているようだ。
 
07 ザールブリュッケン初日 blog upload: 2013/8/10(土) 午後 10:4609 ピアノとSKYPE