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[ザールラント通信]

26 5年ぶりの凱旋門と夜のコンコルド広場

2013/09/09
 
8月31日(土)
朝、大学でブログとFBチェック。
 
昼過ぎ、アパートにマリウスが来て部屋のチェック。
保証金50ユーロ返金。
車で大学まで送ってもらった。
結局、入居時も退去時も彼の車で送迎してもらったことになる。
道々マリウス君と最後の会話。
 
ドゥドバイラーのアパートは学生だけではなく、誰でも申し込める。
学生寮ではなく、町のアパートに住んで良かった。
学生寮は特別な区域で本当のドイツではない。
007シリーズではロジャームーアがいい。
アクションより女性かい?
ドイツ語では ”Schuerzenjaeger"(スカートハンター)って言うんだよ。
 
最後まで彼らしい陽気な単語を教えてくれました。 
朝は晴天だったが、急に曇天になり寒くなってきた。
大学で時間を潰し、2時から移動開始。

ザールブリュッケン中央駅で水とサンドイッチを買って昼食。
3時パリ行インターシティに乗り込む。
なんとザールブリュッケンからパリ東駅までノンストップだった。
途中で飛行機が降下しているのが見え、ロワシー空港の傍を通っているのが分かるのだが。
往きのストラブールはロワシーから直接TGVで行けたのだが、復路ザールブリュッケンからはパリ市内経由でないとTGVで空港には行けないのだ。
まあ、いい。5年ぶりで凱旋門を見に行ってやろう。
 
東駅5時着。
 
予約したホテル(49ユーロ)はパリ東駅前の雑然としたブロックのHOTEL群の中でもあまりにも手前にあり、上階に出ていた看板を見逃し無駄にストラスブール大通りを往復してしまった。
物を探すとき、遠くを先ず見てしまい頭上はあまり見ないものらしい。

私の部屋からは並びのibisホテルの朝食レストランの窓が見える。
ひところは多用していたibisだが、最近は格があがり3つ星になっている。安ホテルを買収してチェーン化した1ランク下のibis budgetが出来ていた。

ごたごたした東駅界隈の急な階段を上らされる安ホテルに投宿していると、一昔前の貧乏旅行時代を思い出すなぁ。
今は私はそんなに貧乏でもないのだが、貧乏根性はしっかりしみついてしまっている。
本日夕方からだけのパリ滞在なのでシャンゼリゼ・凱旋門のみ見に行くことにしてメトロに乗る。
相変わらず雑然としたパリのメトロ。

コンコルドで降りて出口に行くが、警官が立っていて「駅はクローズ」になっているという。

次の駅シャンゼリゼ・クレマンソーで降りると既にシャンゼリゼの中間よりも凱旋門よりになっている。
5年前にコンコルド広場からゆっくり凱旋門に近づいて行った時の、徐々に高まっていた愉悦はもう再現できない。
シャンゼリゼを「世界の観光客」と一緒になってそぞろ歩く愉悦。
会社を辞め、これでいよいよ世界を自由に歩ける身分になったんだ、というニコニコ感があの時は持続していたのだが。
現実には、まあ、その通りなのだが、最近ではいささか旅行をすること自体がメンドくさく、おっくうになってきている。
特にあっちこっち見て回るような旅行はうんざり。
今では短期留学という名の滞在型旅行しか行く気がなくなってしまっている。
 
見たかったものは見た。
見たくないものまでたくさん見た。
それに見たいものは一生見ないで置いておくことも、どのみち退屈な人生には大事なことだ。
全て見尽くしてしまうと、世界は本当につまらんモンだということがわかるだけだろう。 
今回は凱旋門に一番近いレストランのテラスでビール(大)を飲んだ。

8.9ユーロ取られた。
 
警官が大勢移動していくので写真を撮った。
それを見ていた隣の席で独り飲んでいたおじさんが私に声をかける。
「マニフェスタシオン(デモ)の警備だよ。」
「どうりで。先ほどメトロのコンコルド駅で降りようとしたら警官が駅はクローズと。」
「なんていう物々しさじゃ。まったく。」
シャンゼリゼのカフェのテラスで隣のおじさんと世間話。 
5年前と同じアングルで凱旋門をバックに証拠写真を撮る。
今回は帽子は新調しているのだが、顔が赤いのでコレは使えんわい(^^;
 
あまり予定もないので、そのまま凱旋門に灯が入る時間までぼけーと時間をつぶす。
 
9時に右翼に灯が入る。
左翼にも入ると思っていたら、いつまでも片側照明だけだった。
シンメトリーの国のクセにこれはどういうわけだろう。
 
またぶらぶらとシャンゼリゼを逆に下る。
途中の店を少し冷やかす。
 
FNAC: シャンゼリゼ店は完全に家電販売店に特化していた。
本は漫画コーナーがあるだけ。
 
MONOPRIX: 地方では食品スーパーだが、シャンゼリゼ店はパリ土産・旅行用品に特化。
入ってみると地下にも2層あり結構広い。
結局、ここでもアカシアの蜂蜜とかチョコレートとか土産を買ってしまった。
 
結局、ドゥドバイラーでもパリでも土産はスーパーのみで。 
やがてコンコルド広場。
噴水彫刻の水に光が映えてなかなか美しかった。
 
そそり立つコンコルドのオベリスクとエッフェル塔と凱旋門が一つの画面に収まるアングルがある。
 
せっかくの構図なのに警官が立っていて動かない。 
 
 
マニフェスタシオンがあり、広場に大勢座り込んでアジ演説を聞いている。
回りを警備の車両が取り囲んでいる。
演説者はマイクを使うが、参集者は声を出さない。
その代り、同意したという印に手を上げる。
何か規制があるのか。
 
夕食(夜食)は東駅に帰ってギリシャ系簡易食堂でサンドイッチ・グレックを食った(5ユーロ)。
 
アラブ系・移民系の簡易食堂には旅行者然としていては入りにくいのだが、軽装つっかけだと入り安い。
レストランにはそれぞれ決まった客の服装がある。
 
東駅前では手ぶらつっかけ草履が標準だね。
 
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