ストラスブールまで(2).. 学校に行く..
[ストラスブール通信1]

    ストラスブール点景

2008/1/29(火) 午後 10:34
フランスのストラスブール市を紹介する。
まずこれ↓

向こう岸がドイツ(ケール市)こちら岸のベンチがフランス(ストラスブール市)、そして間に流れるのがライン川。

市内均一料金の市バスの21番線は、ライン川を渡り、ドイツのケール市の市役所前まで行く。
EU結成以前はバスが通るヨーロッパ橋の手前に夫々の国の税関があった。

もっとも、以前ドイツ側に白菜を買いに行くのによく自転車で税関前を通ったが、せっかくパスポートを出しているのに、入国管理官はうるさそうに手を振り、早く行けという感じ、実質的にはフリーパスだった。

今回ライン河畔に行くと新しい歩道橋が出来ていて、両岸の2つの国の公園を自由に行き来できるようになっていた。

橋上より、今度は手前がドイツで向こう岸がフランス。
いよ国境が無くなっていく気がする。

しかしケールの町に入ればドイツ語、雰囲気はドイツである。



ドイツ・ケール市のマルクトプラッツ

マルクトプラッツ正面の教会右にあるのはドイツのファーストフード "Kochloffel"。


ここで食べたCurrywurstとKroketten. ↓
つまりカレーかけソーセージとコロッケ。
これもフランスにはないのでドイツに食べに行く。

食べかけでもうしわけない^^;



フランス・ストラスブール市の中心ストラスブール大聖堂。

単塔の独特なスタイルのカテドラル。

内陣の装飾的なパイプオルガン。

他にも「宇宙時計」なんてのが隅にあるハズで、中世錬金術時代の空気がまだ漂っている。

いかにもストラスブールらしい運河のほとりの遊歩道。

ストラスブール中央駅へと通じるメインルート。

町の中心、Place Kleber。


路上のノミの市。


典型的なアルザス地方の家。

これはオランジュリー公園内で高級レストランになっている。

ヨーロッパ議会議事堂(奥のガラス張りのヤツ)。

EUの本部はブリュッセルだが、議会はここにあるのだ。

実はこの近くに昔住んでいた。
昔も静かな住宅地だった。
今回再訪して、もしかしたら私は世界で一番ピトレスクな住宅街で暮らしていたのかも、という気がした。

懐かしい学生時代。
角を曲がれば誰か知っている顔にふと出会いそうな気がしてならない。
しかしもう誰もいないのだ。

懐旧の情は歩くほどに、もの悲しい気分に変わっていく。
しかしもう誰もいない。
歳を食って、懐かしい場所を再訪するのは少々ニガい味がすることでもある。


最新の思い出もあることはある。
7年前に今のヨメとストラスブールに1泊したのだが、口げんかになった。
ふてくされて一人で買い物に行ったヨメは案の定、両替したてのお金を掏られて来た。
そんなバカバカしい思い出だけなら、苦笑して思い返せばいいのだが。


          (グーテンベルグ広場のグーテンベルグ像)
私はこの左手裏の建物に間借りしていた。
グーテンベルグさんは隣のドイツのケール市で新約聖書を印刷する。
私はフランスから撤退後、後半生を下町の印刷工場で過ごすということになるのである。

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