図書館に行く.. コルマールに行く..
[ストラスブール通信1]

    どういうわけか週末スイスに行く

2008/2/3(日) 午後 9:11

金曜夜はBNU(国立大学図書館)を出ると雨になっていた。
しかし土曜朝はおかげで抜けるような快晴。

今日は↓これ見にコルマールに行こう。BNUに張ってあったポスター。


ストラスブール駅。

駅舎の本体はガラスのドームにすっぽり覆われている。

自動券売機で切符を買おうと思ったが、フランス鉄道の料金設定は複雑である。
日に拠って料金が違う、と言えばヘンに聞こえるが、割引日がある。
他にもいろいろ割引があるので、窓口で買うことにした。

「コルマール2等往復。」
窓口の係りのオバサンが端末を操作しだしたが、顔をしかめて「光って画面が見にく〜い」という。
朝の光がまともに顔に当たっている。
「これなら?」と手を広げて光をさえぎるマネをする。
「ああ、そうそう。悪いけど今日一日そうしてね。」
「でも、マダム、勘弁してくださいよ。これからコルマールに行くんだから。」
と楽しく切符が買えた。

13.5ユーロ。往復にしては安いな、とホームで買った切符をじっくり確認する。
なんと、オラン・バラン県のアルザス全域とザールブール、ベルフォール、バーゼルまでの周遊に有効と書いてある。

コルマールまで、といったのに何でバーゼルまでの切符が?
とよく見ると「一日脱出周遊券(Pass Evasion)」という週末限定割引切符だった。

なるほど、コルマール往復切符より安くてしかも便利なんだ。
いやあ、あのオバサン、切符については何も言わなかったけど、やりますねぇ。
一番安くコルマール往復できる切符を手配してくれたんだ。

ちなみにコルマールの駅で試しに自動券売機でコルマール-ストラスブール往復を入力してみた。
20.6ユーロと出た。
うむ、それではコルマールを早めに切り上げて、今日はバーゼルにも行かねばなるまい。
と根っから貧乏性の私は急きょ予定を変更し、スイスに行くのである。

あとで調べてわかったが、10ユーロ出して入ったコルマール・ウンターリンデン美術館の
グリューネバルト展覧会も、そのPass Evasion を見せると8ユーロに割引してくれたハズだった。

うむ。アルザス地方の鉄道網はフランス国鉄(FNCF)と地方公共団体・バス路線等が一緒になった TER ALSACEという統一組織で運営され、いろいろと運輸・観光サービスを開発しているようだ。

週末用には私が使用したPassEvasionの他、ドイツやスイスの地方鉄道網と連携した割引切符もいろいろある。
Pass Alsace - Saalandというのもあり、ドイツのザールラント(首都ザールブリュッケン)にも週末には格安で行ける。

丁度2月16日土曜日にザールラントで西村志保のチェロリサイタルがある。
西村はブリュッセルのオーケストラのチェロ首席をしながらヨーロッパ各地で演奏して回っている。
思い出したが(^^;実は私は西村志保ファンクラブ奈良支部長なのだ(^^;
しかし、16日朝には私は関空に戻っていることになっている。
2重に残念なり!

図書館に行く.. コルマールに行く..