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[ストラスブール通信1]

(番外3) ブルゴーニュに行く - ディジョン(1)

2008/2/12(火) 午前 9:10
ボーヌでゆっくりしよう、と考えていたのだが、ワインを飲んだくれて一日過ごす
には私は下戸でありすぎる。
施療院とワイン・カーブの見学をしてボーヌを切り上げ、ディジョンに行くことにする。
ボーヌ - ディジョンは鉄道で30分足らず。

堂々たるブルゴーニュ公国の首都。

ディジョンは2度目。
日曜日で都市インフラは機能していないが、やはり都会の雰囲気がある。
(市役所の入り口)

アルザスから出ると日本人らしき旅行者に出会う確率が非常に高くなり、
ついにノートルダム教会の横道で団体旅行様に正面から出くわしてしまった。

中老年の女性の嬌声が聞こえ、何か教会の壁を上ろうとしている。
海外旅行適齢期の元気なオバサマである。

最近では中国系の団体旅行にはよく出くわすのだが、こんな典型的な日本人団体旅行団は久しぶりだ。
時として傍若無人という印象を与えるのは、バイタリティが溢れている証拠だろう。
結構なことですよ(^^)。

さすがに挨拶をするほどのことでもないので、道をふさがれている恰好の私は
「すんませぇん」といって通してもらった。
「あ、『すんません』といってたよ?」という声が後ろから聞こえてくる。(笑)

今回は美術館を堪能したので、後は観光案内所でもらった無料地図のコースを
一通り歩く。
日曜日のことで、ブルゴーニュ大公宮殿前あたりから外れると、もう人影はなく、静かな裏町。
今日も奇跡的に暖かい。

途中のバス停を見ると「市内名所循環バス 無料です」と書いてある!
しかし細かい字をよくみると(日曜を除く)とある(^^;


ディジョンには街角に犬のウンチ掃除用具スタンドが立っている。


疲れたので、これもモザイク模様屋根が美しいサン・ベニーニュ教会に入る。


簡素で涼やかな内陣だった。

広大な空間の空気の層が下界の喧騒とは全く別の時間を作っている。
教会に行く、ということが中世の人々にとって日常から離れられる唯一の時間だったのだと実感する。

さて、ディジョンでも予定終了。
まだ空は明るいが、日曜でも開いているダルシィ広場のカフェ・レストランのメニューの張り紙を眺める。
「Menu Bourguinon 19.0E」
あ、そうか! ブルギニョンだよ。角切り肉の赤ワイン煮込み。
ここが本場だったんだ。と当然のことに気がつく。
これは注文せずには帰れまい(^^)

皿が汚れているように見えるが、これはパプリカを散らしてある。
ついでに、朝も飲んだが赤ワインのピッチも。

ワイン・カーブのお兄サンの説明では、本当はブルゴーニュでは赤よりも白の生産が多いのである。「ええっ?うっそぉ!」というところ。
↑このセリフを言うお兄サンの得意顔を思い出す。
こういう絶対盛り上がるネタをたくさん持ってるのがプロである。

私はその道の勉強に行ったので、ワインを飲んだくれに行ったわけではないのだぞ。

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