雪の通学路。
また毎日この道を通いニセ生徒としての暮らしが始まるのだ。
なんということもないヨーロッパの町の日常生活だが、こちらにとっては新鮮な体験。
・・・もうひとつ別の人生。
・・・♪
・・・♪♪・
・・・・♪♪♪
・・・・と、ここまでは良かった。
だが、学校に入り受付のオバちゃんに指示されたクラスの辺りまで行くと様子がなんだか以前とは違う。
なんと、紛れもなく日本の若者がうろうろと。
前回のフライブルグ大学の二の舞か?
まあ、仕方がない。
インターネットでこの学校を検索したとき、以前にはなかった日本語バージョンの案内もあったのを思いだした。
パリに行った日本人がオペラ座通りを歩いて「日本人ばかりじゃないか!」と、自分のことを棚にあげて憤慨する話を思い出す。
でも、ストラスブールの郊外のマイナーな語学学校にまでとはね。
クラスは総勢10名、ドイツ5、日本3、インドネシアとサウジアラビア各一名。
ドイツが多いのは地理的に当然だが、どうしてこんなところで日本が第2勢力になるのかい?
しかし、いずれも優秀な若者達で日本の女性2名もごく自然に周囲に溶け込んでいる。
もう外国で同胞同士固まるというような時代ではないようだ。
返って日本を過剰に意識してしまっているのは私の方かも。
今回は特にクラスの人数が多いらしい。
つい2週間前にはわずか数名だったという。
とすると、客観的には単に思いつきでクラス開始直前にやってきた私の方が余分な過剰日本人という訳だ。
急いで振り分けられたにしてはクラスのレベルは適正で、退屈してサボることはない。
文法では現役諸君に歯が立たないのだが、適当に自説を喋ることはできる(笑)。
なかなか集中して午前中一杯過ごせました。
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