また学生してます(^^; ドイツに歩いて行ってしまう
[ストラスブール通信シーズン2]

曇天の重さ

2013/02/27
2/27(水)
ネット上で月ぎめの駐車料金の振込みを忘れないうちにしておこうと思い、銀行のインターネット口座にアクセスしたところ、パスワードが無効と言われあわてる。
海外で得体の知れないネットを経由してwifiにアクセスするリスクに意識が行き、仕方ないので銀行に携帯電話から電話する。
ちなみに、このホテルに客室電話はない。
 
うんざりするくらい悠長で煩雑なオペレーターの本人確認手続きにイライラしながら付き合い、さんざん待たされ、暗証番号を一度入力し間違えた故のブロック処理である、との回答を得る。
ブロック解除の手続きをするのに、また別のセクションに回すというので、こっちは海外、通話したままそんなに待ってられるかい!とばかりすごんで(実は泣き付いて)みると、銀行の別セクションから折り返しかけさせます、というので合意。
しかし、今度はこの携帯電話のコールに必要なフランスの国番号を確認するため、また待たされる。
「では、折り返し電話させますので。」「はい、お願いします。」
「あの、銀行振り込み手続きなら、このまま口頭でおっしゃっていただくと出来ますが?」
それを、早く言わんかい!
 
確認の眼目はインターネット口座ブロックの理由だったので、ま、しかたないのだが。
わずか4千円振り込むのに、いくら国際電話コストがかかったことか。
 
料金的には多分同じことなので(「国際パケットし放題」)、そのままヨメに電話。
当地の深夜、日本の早朝。
「何? ユーロが下がったのであわててるん?」 違う。そんな話しやない。


とか何とかで、何となく就寝時間がずれ込み、するとまた時差ぼけがぶり返し眠れなくなる。
ベッドに寝転んだまま、いままであまり使わなかったFACE BOOKやTWEETERをのぞいてみたりし、いつのまにか朝にずれ込む。
まあいいか。
と、そのまま第3日目を始める。
 
← 朝食にしては豪華。
 
実は昨夜のメニューからメインを抜いただけ。
缶詰の酢漬けオーリーブが美味い。 漬け汁をドレッシング代わりとすればマヨネーズは不要。
本日も曇天。
宿舎を出ると、私を追い越した若者が隣のビルに入っていく。 →

中を見ると、窓際で数人がディスプレイに食いついて見入っている。
まだカタギのサラリーマンが熱心に働く時間ではないし、ジャンパーも脱がないでネット検索している姿はどうもカタギではなさそうだ。
  
隣のビルの看板を確認したら、まごうことなくハローワークだった。
表通りは商業地域だが、一歩入ったこのあたりは工業団地と分類されている。
 
昨夜のテレビニュースでフランスの失業人口が316万人に達し、史上最悪だった1997年を追い越すのは確実とかやってた。
 
私は職業訓練校(Pôle formation)にのんきに♪♪♪とばかり通うところなのだが、早朝から職業安定所(Pôle emploi)に詰めかける若者達に、この曇天の重苦しさはどれほどだろうか?

同じ時、同じ町の同じ道を歩いていたとしても、人は其々全く別の世界で生きているとしか言いようがない。
私とあの若者が見ているストラスブールは根本的に違うはずだ。

また学生してます(^^; blog upload: 2013/2/27(水) 午後 11:26ドイツに歩いて行ってしまう