[ストラスブール通信シーズン2] |
ストラスブール逍遥補遺 |
2013/03/09
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ストラスブール滞在の最終日である。
滞在型の旅行の口実として極超短期フランス語学留学を使ったのだが、逆に言うとストラスブールのような小さな町で何もせず散歩ばかりしても数日はもたないだろう。
やはりいくら自炊式のステュディオでも所詮はホテル、生活の底の浅さが単純に物足りなくなる。
自分の生活を支えてくれるに足る道具・小物、その他が付け加える生活の存在感の不足かな?
ピアノとかバイクとか本とかね。
「何もせずぶらぶら遊んで暮らす」のも結構難しいのだ。
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最終日のディナー。
主食は持ち帰りのケバブ。
他は本日中に片付けないといけない野菜とチーズ。
燻製にしんの缶詰は食べ切れなかったので、お土産にするからね! > ヨメ
一週目も二週目も月曜にスーパーに買出しに行き、ほぼピタリの5日分の量を調達してきた。
量の見極めはさすがスーパー半額品の鬼といわれる私、プロの目利きである。
ましかし、どうしても半調理済み食品が多くなり、私秘伝のカレーライスや極秘レシピ粕汁を作成するというようなワザを駆使す余地もない。
しかし、私はその土地その土地の食生活に自分を合わせるのが最良だと思う。
日本食にこだわるなんてことはない。
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→今回、目に付いた寿司レストランチェーン”Sushido”。
ストラスブールに5軒もある(R_info)
小っこい散らし寿司14ユーロ。誰がぁ!
Sushido は別に日本人向けのレストランではない。
Susiは今やハンバーグ、ピサに対して互角に勝負をしかけているメジャーなファーストフードである。
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←町のアラブ系食料品店で売っている水タバコキセル。
駅近くにはやたらとアラブ系商店が多く、今日買ったケバブもアラブ系の店。
この店は品揃えが豊富で中国茶くらいまでそろえている。
ここで米のクラッカーをみつけたので買った。「おかき」ですね。なかなかいけました。
フランスでは日曜にスーパーは閉まっているのだが、町角の小さい食料品屋は開いている。 |
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町角は日本の言い回しだが、小さい食料品店はたいてい建物の角にある。
これがどういうわけか全てアラブ系等の移民系がパトロンである。
もしかして移民法が少々関連しているのかもな。
ウチの近所の食料品屋→
水はいちいちスーパーではなく、ここで買っていた。
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こちらは大聖堂のある一等地の喫茶店「Le Saxo」。
窓際にアルトサックスを展示してある。
3・24日の伊藤あさぎサクソフォーンリサイタル(大阪フェニックスホール)のチケット、10枚追加だからね>スポンサー
様 (FaceBook参照)
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ま、そのようなわけで、学校に在籍することは滞在型旅行には必須。
毎朝、起きて通学する。
このリズムがないと多分、滞在型旅行はしまりがなくなるだろう。
今回、当初ウチの学校に何故か日本のお嬢ちゃんが多数来ていて、とかなんとか失礼なことを書いてしまった。
何でストラスブールに?
と後で顔見知りになったとき、聞いたりした。
ドイツに近く、ストラスブールの都市計画を研究に、とかストラブルール大学の縁で、とか、それぞれのモチベーションがあり、その帰結としてのストラスブールということだ。深く納得。
翻って、今をときめく韓国・中国からの顔が一つもないのが、かの国との違いの何事かを物語っている、とも思ったりする。
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私、フェリックスの他、実はもう一人男性がクラスにいた。
サウジアラビアのモハメッドで、大体私の横にいる。
私とフェリックスがうるさいので、このおとなしい脳神経外科医のことをちょっと忘れてたよ。
ちなみに敬虔なイスラミストだが過激派はサウジアラビア(スンニ派)にはいないとのこと。
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右手の建物の一階がカフェ・ブラント。
この日はエリザに町で出くわし、ここでばったりフェリックスに遭遇して、小さい町だね、と改めて思った。
本日も最後の授業が終わり、一通り別れの挨拶をして学校を出てきたのだが、駅の近くで又エリザと会ってしまった。
実は帰りの学校出口でも出会ったので都合3回「では、元気でね」とかの別れの挨拶をくりかえしたことになった。
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講師の一人、ミリアムの方だっけ?
私は常用にしていた黒のジャンパーがどことなく学生服っぽく、見かけはまったくのヘンな不良老人だな。
まあ、中身も相当ヘンだが。
クラスメートのM子サンは先週で最後だったので、今週は国際諜報機関の滞欧エージェント、(ただし研修休暇中)のRとよく喋った。
私の今週の宿舎とRの潜伏先が近いので、何となくしゃべりながら町まで帰ることになる。
この方の職業がら、あまり詳しいことを書けないのだが、もう10年も前から拠点は海外にあるようだ。
日本ではそのような職種の方と知り合うことはおろか、すれ違うことさえないだろう。
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断言するが、奈良県にはインテリジェントサービスエージェントは一人も来ない。
これはたしかなことである。
背景は証券取引所。
現在もそのファンクションであるかはわからんが、名前はそうなっている。
最後だから、ここのレストランのタルトフランベおごろうか?とか。
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結局、大聖堂近くのおすすめレストランで憧れのタルトフランベーでハイネケン。
うむ、待てよ。
このレストラン、10年前にヨメと来たところではなかったか?
ふと見ると、戸口から入ってきたのは隣のクラスの日本人・ドイツ人。
連中も最後の会食らしい。
この前のヨーロッパ議会の見学でお互い顔見知りである。
学生風に手を挙げて合図。
そっちもかい?
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で、駅近くでまたばったりエリザと会ってしまうのだ。
なんとね。
Rと別れ駅に行き、明日のバーゼル行き切符を買う。
そして宿舎に帰って荷造りし、
いろいろ悩みながら明日のイスタンブールのホテルを手配し、夜食のケバブを買いに行き。
これで今回の極超短期留学シーズン2は無事終了。
スキー帽ザンクト・ペーターに忘れてきたのでまったく無事でもないんだが(^^;
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いままで、ストラスブールでは日本人を意識することはなかったのだけど、今回は学校の関係で多くの日本の若い世代と喋る機会があった。
さすがにこの辺りまで来て勉学しよう、というような若者の気迫には圧倒された。
それも私の側の勝手な学生気分を盛り上げてくれたのだ。
多謝。
それにひきかえ、私のかつての商売道具フランス語のサビつき具合を、今回は一層あざやかに見せ付けられてしまうことになったのであった。
もう老人らしく、ゆっくり喋らねば聞き取ってもらえないらしい。
ちょいと悶々(^^;
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