イスタンブールへの長い道(2) イスタンブールほんの少し観光...
[ストラスブール通信シーズン2]

イスタンブールへの長い道(3)

2013/03/15
3月10日(日)朝
イスタンブールは雨、だと思ったら意外と快晴だった。
 
ホテル朝食バイキングをたらふく詰め込み、フロント横のコンシェルジュディスクに観光相談に行く。
 
「一日観光コース200TLで・・」
「ホテルから出発するツアーは・・」
「いや、そうじゃなくて、トラムとか市内交通で。」
 
「ああ、それなら先ず
 
(1)タクシーで・・
イエニブスナ地下鉄駅まで
 
(2)M1線でゼイティンブルニュ駅、トラムに乗り換え
 
(3)スルタンアファムド駅、そこがブルーモスク。
その近辺にグランバザール、ダーダネルス大橋とかアヤ・ソフィアとかいろいろありますよ。とても一日では・・・」
 
あ、そのくらいでいいです。 で、交通機関のシステム、乗り方とか料金とかは?
「先ず駅でイスタンブールカードを買いなさい。それがあると全部共通で乗車できます。」
なるほど。ほぼ前夜の試験前日徹夜泥縄式インターネット検索で調べたとおりだな。
 
後はいちいちジュトン購入するか、カードにするかだったが、やはり小銭の心配することがないカードが良かろう。
ジュトンはフランス語。
ストラスブールのカフェテリア・FLENCHでコーヒーのジュトンを渡されたことがあった。
ネットでイスタンブール観光情報をアップしている方達のブログには前夜、大変お世話になった。
少々外国旅行を甘く見ていて、現地で調べりゃいいと思ってたのだが、既にホテルの選択からして間違っていた。 空港からは運行会社のシャトルバスで旧市街が正解だよ。
 
ストラスブール最終日に付け焼刃的にホテルの予約だけネットでしたのだが、イスタンブールのホテルの選択肢は半端じゃない。
日本円にしてなんと一泊700円から70万円まで、切れ目なくホテルのリストが無限に出てくるのだ。
 
本来ならいちばん安いホテルにするのだが、流石に一泊700円は警戒してしまう。
土地勘のない都市なので、例のibisチェーンにしようと思ったら意外と高く、91ユーロだった。
なら、81ユーロで五つ星に泊まれるのなら・・と、このホテルにしたのだが。
 
まあ、施設自体は豪華風なんだが、朝食バイキングも良かったのだが、どこか表面だけで本物の深い落ち着きがない。
地下のプールやジムを使用する時間もなかったので、かなり無駄な選択だった。
 
とりあえずは、本日の行動のイメージが掴めたので身支度し、フロントでチェックアウトし、荷物を夜まで預ける。
 
フロントでカードで現金を私のために引き出してくれないかと頼むと、出来ないという。
「しかし、キャッシュディスペンサーなら表のショッピングセンターには沢山ありますよ。」
あ、密かにそういう便利さも期待してショッピングセンター前のホテルにしたのだった。
 
←STARCITYショッピングセンター。
 
ここも無国籍で驚くほど類型的なショッピングモールだった。
店も食料品スーパーと電気製品とか衣類とか。
全く違和感なし。
異国情緒のカケラもなし。
 
ま、他の国と違うのは、入り口にセキュリティチェックの関門があることだった。
そういえば、ホテルの入り口でもチェックがあった。
イスラムの火種に近い国である。 
 
ここで、もう一度手持ちのクレジットカードで現金の引き出しを試みるのだが、うまくいかない。
一枚はPINコードエラー。
もう一枚は引き出し限度額超過というメッセージ。
そんなハズはないのだが・・・。
 
ストラスブールでネット上の定例銀行振り込みがうまく行かず、銀行に電話したことがあった。
結局、口頭で振込みを依頼し、口座のネット上でのブロックはそのまま継続させていたのだった。
それか?
 
しかたがないのでショッピングセンターの休憩イスに座り込んで国際通話をする。
また、色々聞かれ、散々チェックされ、やっと口座のネット上のブロック解除。・・・
もう一度、キャッシュディスペンサーを試みるが症状は同じである。
 
あ、違う!銀行じゃなくてクレジットカード会社の方か! 
どちらも同じキティちゃんマークなのでキャッシュカードとクレジットカードの暗証番号を混同してしまってたりしているのだ。 どうやら一時はキティ銀行・キティクレジットともブロックがかかっていたようだ。
 
もういいか。
Pas de panique.
 
すぐ横にあったトルコ銀行の出店で手持ちユーロを交換することにする。
もう100ユーロ札しかなかったので全部交換するともったいないと思っていたのだ。
電車に乗って、ケバブ食うだけなので、そんな大金は必要ではない。
 
ところが銀行窓口では、50ユーロで、と言うとちゃんとお釣り50ユーロ札をくれた。
ユーロならお釣りもくれるんだ。
日本円だとどうだろうか?
たぶん、こんな郊外のショッピングセンターの銀行出店だと千円札なんぞ持ってないだろう。
  
ふはぁ・・時間食った。 どのみち同じなので(「海外パケットし放題」上限)、ここでヨメに電話しておく。
で、イスタンブールは? ・・・まだ、これから。 果たして無事に観光できるのやら。
ブルーモスク見て、ボスポラス海峡見るだけなんだが。・・・
 

まず、タクシーでイェニブスナ地下鉄駅に行く。
イェニチェリの「イエニ」と「バス」だろう。
イスタンブールのタクシーはトラブルが多いと、ネット上での情報。
こっちは、自分の行き先はちゃんと知ってるぜ、という風にソラで駅名を発音する。
なんだか、ぐるりと広場を回されたような気がするが、ちゃんと地下鉄駅傍につけてくれた。
イェニブスナは、大体見当がついていたが大きなバスターミナルだった。
 
駅の自動改札口には必ず制服の駅員が控えていた。
どこの駅でも絶対に無人ではなかった。
これも、なんだか監視体制が厳しいと思った。
制服駅員に「イスタンブールカードはどこで買える?」と聞く。
「外・・・ビュッフェ」とかの返答。
一旦外に出て、バスターミナル広場を見渡すと、とある売店の看板が[METRO BUFE]になっている。
これか。
しかし、売店のオジさんは「イスタンブールカードは無い」という。
「無いって?」
「もう無い。 あそこならあるかも。」と違う売店を指差す。
 
別のビュッフェに行く。
「イスタンブールカード。30TLのチャージで」ととりあえず言う。
 
イスタンブールカードはプリペイドカードである。
カード代金6TLで、後は必要な金額をチャージする(とのネット情報)。 しかし、どのようにチャージするのか、そこまでわからん。
 
売店のオジさんはしばらく困ったような顔をしていたが、私の差し出している20TL札の一枚を取り、カードを渡してくれた。
「カード代6TL、残りは14TL、それが登録されている」とか。
レシートをくれたので、それははっきりしていた。
売店では自由にチャージ金額を指定できないのかもしれない。
ま、しかし14TL(600円)なら一日の電車賃としては妥当だろう。
それでいい。
もとの地下鉄改札に行き、さっきのオジさんに「カード買った。どうやって使うの?」と聞く。
「簡単だよ。ここにペタっとくっつける。」
「そか。ありがとうさん。」
 
ふはぁ・・・やっとこれで、スルタンアフメッドに行けそうだ。
なんとか予定はこなせそうじゃないか。
何の準備もしてこなかったけど、まあ、何とか。
 
実は、メトロはまあいいのだが、トラムの混雑ときたら・・・
 
イスタンブールへの道はまだ長いのだ。
イスタンブールへの長い道(2) blog upload: 2013/3/15(金) 午後 9:32イスタンブールほんの少し観光...