自転車を借りる.. [ストラスブール通信3]  直線運河とロショレン...

 自転車散歩 KEHL/Schltigheim


'188月14日(火)
よく眠れなかったが、とにかく9時に朝食。


本日から今週中は自転車で時間をつぶすだけ。

初日・・やはりケール(ドイツ)に行くか?


10時出発。

適当に中心街から外に向かって・・外環状運河に沿って

朝の大気は半袖に心地よい
この辺りで水と水泳用具忘れたのに気がついたが。

運河に泳ぐ白鳥ども。

ストラスブール市内・郊外のすべてに共通する深い緑のライン川由来の水の色。

運河から最初の交差点でNEUDORF方向へ。


しかしすぐトラムの路線と合流し、なんだこれはAvenu de Colmarじゃないか。
また来週からこの道を、今度は自転車で走ることになるのだ。

SNCFのガード越しにアルザス様式のマクドが見える交差点で左折。

いつかも「学校」から向かい側の道をたどり「歩いてドイツまで」行った。
郊外風でも市内風でもどちらでもない下町を通り抜け・・果てしなく続くラインの岸辺の原野風の・・

やっとNEUDORFに。
私の記憶の中ではNEUDORFがドイツとの国境手前の町だった。
今、GOOGLE地図で確認すると、これはエスプラナーダ・シタデル公園からの橋をわたると直接接続している町だった。
すでに30分も走っているつもりだが、大学地区から今出発したのと同じ位置だ。

以後、通常の幹線道路沿いで。

3段変速の自転車だが、1速は頼りなくて、坂ではいくら漕いでも進まない感じ。
2速じゃ重いし。
1速は単なる非常時のワンポイントしかつかえんな。

国境近し。

「Deux-Rives公園からドイツへ」という自転車道の分岐はあるのだが、まず今回はメイン道路のヨーロッパ大橋を渡る。
橋の途中にあるという「ドイツ・フランス中間点」という標示の写真をとるつもり。




右に行けばPasserelle des Deux Rivesの歩道橋、左に新しい白い橋がありトラムが走っている。

ヨーロッパ大橋の上は歩道には黒い染みのような修復跡がかなり残っていて、中間点にも何らの表示はない。
いつぞやのTVで確かに橋上道路上にそんな表示があったのを放映していたんだが?
それは右側のPasserelleの方か、それとも左の新しい橋?
みれば左の橋はトラム専用ではなくて自転車も走る人も。
ドイツに入るが、すぐ引き返して左の新橋を登る・・・
しかしそのような標示はなかった。
ではPasserelleの方か。それでは帰りはそちら側から、だな。

ドイツ・ケール市の駅前商店街は歩行者天国になっていた。
自転車は可。
そのまま進んでマルクトプラッツ教会前までいくと少し朝市風のテント露店商がでていて、自転車も通行不可に。

広場周辺の駐輪柵に駐輪。

歩いてマルクトプラッツからラートハオス。

ラートハオス(市庁舎)前は大がかりな道路工事中でどうやら路面電車の線路の工事のようだった。

ケールも開発中で変貌していく。
聞こえてくるのも半分はフランス語。
昔は・・完全にドイツ語だけで、ドイツマルクが必要だった・・

広場の角のいつも食っていたファーストフードに行って少し列に並んでいたのだが、ちょうどお昼時で大変な混雑。
カウンターのおっちゃんがフランス語でぶつくさ面倒くさそうに注文をさばいていて、うんざりして退出。
もっと昼過ぎてからがよかろう。

先ず、ドイツ側のライン河川敷公園に。
ここからは昔ながらのケールの落ち着いた住宅地。

教会も池も静かなたたずまい。

河川敷公園では風がふいて、ベンチで休憩し、自転車に足をかけてゆっくりしていたら寒くなるくらい。

しかし夏の明るい晴天で風がふいて、ライン川の岸辺でこんなように無為な時間を過ごしているというとてつもない愉悦・・・

夏はヨーロッパがいい。
河川敷公園の裏側の広大な緑地にプールがあったはず。
それらしきがあるが人はすくない。

入り口から入っていく人があったので辛うじて閉鎖ではないと。
料金確かめるつもりだったが、入り口窓口でこちらを見ているので、よく確認できないまま去った。
とにかく営業しているようなので、今から帰って水着もってくるか?という気になり、昼食も取らず、Passerelleからいそいでストラスブールに帰ることにする。

結局Passerelleにも「ドイツ・フランス国境」の標示なし。なんだい、あのTV番組は?

帰路、やはり道中かなり長かった。

シタデル公園あたりから市内に入り、Place de bourse あたりで食事するか?

駐輪させ、目の前のカフェのメニューをちらりとみる。
いや、今回は遠慮なく老舗のレストランに入ることにする。

Restaurant de Bourseの室内。
テーブルに白い布のテーブルクロス。
圧倒的なおじん・おばんの客層。

一瞬引いてしまったが、よく考えたら私も同世代じゃないか(^^;

窓際の二人席に案内され、タルトフランベグラチネとビール。
サラダもなくてあまりプレゼンテーションはよくない、素朴すぎて、がそれがアルザス風で。
量的には充分だった。

うむ、満足である。
タルト・フランベと、普通に、普通のレストランで昼食を摂る気になった自分に。

で、おまけにプチカフェも。




宿舎近くのCarrefourで食料少々買い出し。

ドイツに泳ぎに行く前にストラスブールのプールをgoogle地図で調べる。
各町村に一ヶ所はあるようだ。
近くはWackenのプールには40年前に一度行った記憶が。
少し離れてSchiltingheimの町にもプールが。
先ずその2ヶ所にとにかく行ってやるか。
水着の用意をし、まだ暑い5時過ぎ出掛ける。

Palace de Musique et Congress、メルキュールとヒルトンの2ホテルの奥・向かい側が嘗てのコンサートホールで、学生時代に何度かストラスブールPhil..の演奏会に行ったのだが・・
まだ建物はあるようだ。

そのまま緑の回廊をSchltigheimへと・・・

国道A4線をわたるとまったくの下町、庭なし住宅とそんなに整備されていない街路。
それを今は下町と呼んでおこう。

しかし教会と墓地は立派。

墓地を過ぎると左手にHEINEKENの工場が見える。
ああ、ここにはきたことがある・・・

Heinekenを過ぎてもあいかわらずの下町風情。
SNCFの貨物駅・・今はアトリエなんかに。

SNCFの線路をわたる陸橋を越え・・・迷いながらだが・・

もういい加減うんざりしていたが、ここまできたんだからと・・・
終にプール発見。

下町にしては立派な施設で、もう野外プールだと寒いか・とも案じていたのだが、大きな室内プールだった。
もう時間的に泳ぐ余裕はなさそうだったが、しかし一応入って見る。
入り口バリア奥にプールが見える。

でてきた老年のおっちゃんが「プールはもう終わり」と教えてくれる。
ドアのところの時間表に連れていかれ、「ほらね」。
18:30終了になっていた。
もういちどプールの写真を撮ってると、さっきのおっちゃんが「明日も休みだよ」と声を。
子供とこのおっちゃん風の退職世代がぱらぱらと出口から帰っていく。
おっちゃんも私と同じ場所に駐輪した自転車で帰っていく。

Schltigheimのプールは悪くないがちと遠すぎる。これならドイツのプール方が?

ついでにWackenのプールを目指す。
今度は地図で確認してほぼ直線的に Bisheimを通過しWACKENへ。

Schiltigheimよりはやや住宅地風。

またSNCFの線路を超え、しばらく行くと広大な墓地が眺められた。

ヨーロッパの墓地の公園風のシンメトリ。

ただまっ直ぐでけれんみのない、いかにもヨーロッパの運河。

人といつも共存している白鳥共。

Wackenはヨーロッパ議会地区の外周にあたる。

こちらは緑と水路のゆたかな公園風の地区。

しかしプールは20時まで。

もうほとんど時間がなく、入り口はすでに閉まっていた。

ケールのプールと同様の野外型だが、比較的近いのでこちらでいいか・・・

さて、明日からどうするか・・








ストラスブールはそろそろ夜の色に。

夕日が町の色を濃い方にシフトさせていく。


本日は何となくこれで終了。

夜の町に出る用はないので、そのまま部屋に帰り夕食。
食べたらそのまま眠ってしまった・・・・21時過ぎか。

upload:2019/2/10(日)23:52
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