プールそしてほろ酔い .. [ストラスブール通信3]  SAIG村(シュバルツバ・..

  遺失物窓口を探す


'18 8月17日(金)
OBJECT PERDU....この辺りなんだが・・・と、往生際もウジ悪く。

無くしたものはしかたがない、ときっぱりと切り替えられる程私は陽性ではない。
道端のクズを見つけてはしげしげと・・・

それでは切り替えて、ウジつく気分をきっぱりと払拭するために、とにかく警察に・・・
え?フランスでも落とし物は交番に、かな?
ネットで検索すると、パリの警視庁ではOBJECT RETROUVE (遺失物回収)サービスがあるようだ。

では、宿舎のレセプション嬢に近くの警察署を尋ねる。
現代美術館の前にGENDARMERIEがある、と。
ソレは知ってたが、ソレは違うだろ、と思う。
私のイメージでは憲兵隊か治安維持部隊という感じなんで。

近所のGENDARMERIEはどうも休暇中のようで門は固く閉まっている。
横の門衛詰め所に門衛がいて、私を見つけて出てくる。
厳めしそうな組織の割りには親切なおニイさんだった。

「落とし物?ここじゃないよ。POLICE MUNICIPAL(市警察)へ。」
「それどこですか?」

「ちょっとまって・・・」と自分の携帯電話を持ってきてGOOGLE地図で示してくれる。
「Pont Lui-pasteur を渡って・・・まっすぐ2番目の橋を右に・・Hotel de Villeの」
昨夜、アノ辺りの周囲が大規模開発されているのを目撃したが、HOTEL DE VILLE(市庁舎) もアッチへ移転してたのか・・

自転車でこの前メシ食ったBRASSERIE DE LA BOURCE の川向かいへ。
よくわからんが、前に駐輪施設のある建物が市庁舎のようだ。
しかし、建物自体にはそんなカンバンは掲げられていない。
総合官庁ビルか、と思い中二階の扉のガードマン氏に「市警察 は?」と訪ねる。
「下に降りて右に」
あ、やはり同居しているのか・・

しかし、同じビルの下にはもうなにもなく、そのあたりを探すとまったく別の建物だった。
憲兵隊の門衛のおニイさんは「市庁舎の近くの」と言ったのか。
アノおニイさんはいたって気さくだったが、市警察の門衛は数人、厳めしく武装している。
入っていった私に、銃を持ちながら「?」という表情。
「え?落とし物窓口?」と怪訝な顔をされる。
後ろ側にいた別の門衛サンがブスッと言う「Mairie(市役所)」
「市役所だよ、あっちの」。
今そちらからきたところだが、やはり市役所が担当だったのか。

もう一度市庁舎に戻り先ほどのガード氏に「やはりここらしいです」というとサックの中を検められてから、バリアの中に入れてくれた。

受付で「落とし物係?」と尋ねる。
「ここではなくて・・・」と別の役所の落とし物窓口の案内カードをくれる。
入口のガード氏に「やはりここじゃないようでした」と苦笑い。

ここで昼休み休憩・・・
なんだかカフカの城に似てきたが、一方では「落とし物」は多分見つからないだろうが、「落とし物係」はどうやら見つけたようなので、妙な納得感がある。
遺失物窓口で申告することは多分、失った物への執着を断ち切る儀式として有効なのだ。

午後、カードに示された、ストラスブール市のクリスマスマーケットが出るPLACE BROGLIEの昔の市役所に行く。

地図ではやはり市役所と書いてある。
私の行くところは"Hotel de Ville de qurtier"(市役所支所)ということになっているようだ。

大学もそうだったが夏期が改装・修理のシーズンらしい。
構内に何の表示もなく、ただ工事中の敷地を「Hotel de Ville de quartie」というの張り紙を頼りに普請現場を伝い、とあるドアを開ける。

「落とし物?ここですよ。」と中年のおばさん。
要点を書き記した紙を見せると、しばらく読んで、「よくかけてます。」(^^;

まあ、要点はすべて網羅したつもり・・・
私の筆跡をコンピュータに転記。

見つかれば学校の方に。
これ単なる落とし物じゃなく、大事な旅行の思い出なので。
と、わずか2日間だけの記録だけだが、おおげさに泣き落とし戦術で。
「そうですよねぇ。みつかればいいですねぇ・・」

・・・という感じで警察と市役所巡りでこの儀式終了。


さて、本日は金曜日で宿舎の予約は今晩まで。
明後日日曜からの一週間は既にILLKIRCHのアダージオを予約してある。
今から明日の宿を決めねばならん・・・
ええい!と、ドイツ黒森のチチゼー近くの高級4星リゾートに行くことにした。
大体見当はつくが、始めての場所。
また行き当たりばったりの旅行ゲームか。

駅で明日のドイツ行きの切符を買っていると雷鳴・・・

明日の旅行のためのホームの構造確認とロッカーの値段の確認・・・
荷物はすべて駅ロッカーに置いておいて・・・

しかし、ヨーロッパの駅のうす暗い証明では切符のプリントアウトその他、もうほとんど読めなくなってしまっている。

うわー、老眼+白内障だぜ、これで本当に旅行できるんかい?


駅前のマクドで休憩。

店内のタッチパネルで注文し支払いまで完了するシステム。
窓口でやりとりするより、外国人には便利なシステムだ。
事実以降、マクドにはいつもお世話になりっぱなしだった(^^;

駅前マクドの2階はなかなか使える空間だった。
WIFIも効くし、座席も豊富。
安くて自由に席を占めていつまでも居座れ、お勉強もできる。

日本でもこの手の簡易カフェが大賑わいで、客の大半はインバウンドという印象だったが、今は私が外国でそのインバウンド客をやってるのだ(^^;


カフェラテ一杯で充分ねばる。


帰りに筋向かいのケバブ料理店でケバブのテイクアウト。
「何かける?」
「ケチャ・マヨ・ピカント!」
ケチャプとマヨネーズとピカントソース全部かけて!という意味なのだ。(わかるわい!)

では、明日はドイツへ・・
荷物は多分レセプションで預かってもらえるだろう。
自転車はチト心配だが・・・

upload:2019/2/20(水)0:54
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