台北で(1) .. 台北で(3)
[台北で]

台北で(2)

2015/11/11(水)17:9
台北到着後、ホテルにリュックを置き、やっと夜の台北を歩く。
ネットでいろいろ情報は検索していたのだが、すべてが遅れ気味で夜遊びにホテルから外に出たのが既に夜の10時過ぎ。

とりあえず地下鉄に乗り適当な駅で降りるが、行き当たりばったりでは別に面白い光景にありつくわけでもない。
最終的にはタクシーで控えてきていた24時間営業のサウナに行き、午前一時過ぎホテルに帰着。

翌日は雨模様。 しかたがないので
スタバ風のカフェでサンドイッチとコーヒー

苦労して到着したホテルだが、この選択は失敗だった。
台北旅行では航空運賃、市内交通、食費等はかなり安いのだが、ホテルはそう安くはない。一人なので星三つで5000円弱見当のところを無理して見つけて予約した。
その実は学生・団体旅行向きのつめこみ長屋風の間口の狭い雑居ビルホテルだった。
部屋は広いが、窓はなく入り口と反対側の水回りユニットだけに外窓がある。
そんなことはいいのだ。
どこかの部屋の箪笥の扉の閉じ具合が悪く、絶えず「バタン・ゴン・ゴン」という音が響いてくる。
しかし、深夜に帰着したのでもうどうすることもできず、そのまま就寝。

朝食はまったく大衆食堂なみの混雑で、空き席を見つけるのに苦労した。
しかし量は十分で不足はない。



朝、近辺を散歩するがどうも雨の気配が強まってくる。
ホテルに帰り、短期旅行なので睡眠と安息が確保できる相応のホテルに、とランクアップを決意。
星4つ、かろうじて\10000以下のホテルを予約。
もちろんネットでの直前割引40パーセントとかの料金である。

チェックアウトし、適当なMRT(地下鉄)駅で降りて歩きだすと雨になってしまった。
まあいい。
別に急ぐこともないし、どこに観光に行く予定もない。
異国の都会のカフェで何もせず、午後の時間を過ごすのも・・・・
とか思うのだが、貧乏性が出て、朝散歩にタブレットで撮影した写真をFBに上げるというような通常のヒマつぶしをしてしまった。

夕刻、ホテルの近所の街角路上食堂でたべた焼き米粉30元。
タレともやしはもとからかかっていたが、おばちゃんが持ってきた箸セットには醤油・唐辛子・その他の調味料も満載。



今回のプチ旅行では写真を撮るつもりはなかった。
「難波はもう飽きた、台北の繁華街で遊んでくる」というコンセプト(?)で出てきたのだ。

写真も撮らず、旅行記も書かず、ひたすら無心に子供のように遊んでくる。
何故、子供になって繁華街で遊ぶのか? それには深いわけがあるのだが。今はその話ではない。


夜にホテルに還ってくると最寄りのMRT駅から路地に沿って夜市になっていた。

この夜のホテルを探すのにも一苦労あった。
いくらなんでも星4つだぜ?MRTの駅を上がればすぐ案内がどこかに見えるだろう。
しかし、そんな簡単なことではなかった。
商業地区だったので店の方、何人かに尋ね大体の方角は教えたもらった。
街路の標記がヨーロッパのようにシステマチックではなく、4段とか5段とかの大体の街区の標示はあり、地図にも標記してあるが、住居番号などどこにも表示がない。

”Section 5, Nanjing East Road” とアルファベット表記してあるのが 「南京東路5段」に該当するとようやく確信を得る。
地図で近くの「南京東路六段」に行くが、橋を渡っている途中で大雨に。
おまけに方向はまったく逆だった。

かなり雨の中を苦労し、ようやく発見。
しかし、内部は落ち着いた紛れもない星4つ。
ああ、これで今夜はまともに眠れるという安心感。

台北での星3つと4つはかなりの落差があるようだ。

雨模様でどうしょうもなく、夜は台北駅に行って食べることにする。

イメージとしては駅地下街で、だったが台北駅の広い駅舎の2階はぐるりとフードコートになっていて、何と50軒ものレストランが選択できるという謳い文句だった。

いろいろ見たが、結局カレーセット。
昼間のサンドイッチやこのカレーを食べながら考えてしまう。
ヨメが同行していたら、とてもこんな「日本でもいつでも食べられる」食事など許してもらえなかっただろう、とか。
ホテル近所の夜市。
夜市の屋台でも適当に食事ができる。
立ち食いだけでもいろいろあって、そぞろ歩いているといろいろ試したくなる。

私は全くグルメであり得ない。
別に外国旅行に行き、土地の名物料理や珍しいものを食べたいなんて思わない。
それどころか、食事や買い物は私にとって必要最小限の事務手続きで済ませたい、面倒な雑事に過ぎない。
そういうところも「せっかく外国に来ているのに」というヨメの意識とはかなりのギャップが出る所だ。

そんなところで自分を無理して合わせる意味はない。
私は自分が食べたいものを食べ、自分が行きたいところに行くだけだ。
そうなると、もはや一人旅行しかないだろうな。
これ、「臭豆腐」。
夜市では先ずこの匂いが充満している。
このホテルには連泊したので翌日の夜は夜市で食べると決めていた。
後、揚げ物とか串ものとか。


きな粉餅。
屋台ではなくて、デザーと専門の店で。
この他「日式紅豆餅」(つまり小豆のどら焼き」もやはり、見たら食べたくなって立ち食いした。

下の鍋に浮いているのが餅。



夜、いろいろ迷ったが、夜市やホテルのある少々場末の商業地域でそこそこ見かける町場の「健康養生館」つまりはマッサージパーラに入って見る。
玄関のカウンターで一時間の全身マッサージを申し込む。
エレベータで上階のマッサージ個室に案内される。

ミニスカートに乳房の谷間が見えるような上着のおネエさんが出てきて、マッサージにとりかかる。
・・・・
・・・・
微妙なところのマッサージ中に微妙なコミュニケーションがあり、料金の再確認。
町場の普通の「養生館」だが、時間や客の感じから相応のおネエさんを繰り出してくるような気配か。
一旦、微妙な交渉に乗りかけたのだが、こんなところで公然と書いているくらいだからそれ以上の話はない。
最終的には当初の一時間の全身マッサージ料金を受け付けに支払って終了。

マッサージ自体はきっちり行っていただき、少々怪し気な雰囲気も楽しめ、これなら通常の夜の娯楽(?)として「養生館」めぐりもいいな、とか。

ただし、ホテル料金と同様、他の公共料金食費とくらべそんなに安くはない。
近所の健康ランドで全身オイルマッサージをやってもらうのと料金的にはそう変わらない。

宿泊したホテルのサニタリー回り。
浴槽があるが、カーテンはなく、実際の身体洗いは隣のシャワーでやる。
カーテンで覆って浴槽で身体を洗う、窮屈で不自然な態勢よりよほど気持ちがいい。


台北で(1) .. 台北で(3)