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[台南・高雄に行ってみる] |
高雄港藝術特区と瑞豊夜市 |
2016/5/8(日)19:21 |
4月26日(火)![]() サラダから始め、徐々にご飯ものに行き、オムレツを作ってもらい、パン類からデザートへ。本日も滞空時間一時間超(^^; 飲み物をお替りしつつ、タブレット相手に本日の予定を詰める。 高雄のホテルを選択。 中心街の高雄85タワー近くのホテルか高雄港沿い、ウォーターフロントのホテルか? ![]() 部屋に帰り朝のヨガ(^^;の後、チェックアウト。 台鉄台南駅から高雄行きローカル列車に乗る予定。 昨夜はタクシーを使わず、郊外住宅地から歩いたので、本日もタクシーは使わず、 市バスで行くことにする。 見知らぬ外国の町の交通機関では路線バスが一番使いにくいのだが、台湾ではそう難しくはない。 停留所に詳しい路線図があり、ヨメはどうか分からないが、私は停留所名の漢字が読めるので台南駅を探せばいい。 行き先が確認できればその路線の番号のバスを待てばいい。 ![]() (台鉄台南駅前の路線バス乗り場) この路線のバスは「台南站」に停車する。それでいいはずだ。 バス待ちをしているだけで好天の台南は暑い。 やがてバスが来る。 台北の路線バスは15TND均一だった。 台南でもそのつもりで二人分30TNDを運転席横の料金ボックスに入れ乗り込む。 ![]() 運転手が何か言っている。 しかしもう適当な硬貨の持ち合わせない。 結局、細かい小銭を全部出すと「今回はそれでいいだろう」というような感じでパス。 何とか乗り込んで席に座り、バスは発車。 前の方の席に座っていたおバあさんが運転手に何かを言い、我々の方に来る。 とっさに何事かよく分からなかったのだが、言っているのは日本語だった。 「一人18ドルです。このバスはここ行きです。」と台南市の観光地図のコピーを渡してくれた。 そうか。18NTD。ふたりで36だったのか。 それにしても親切なおバアさんだ。 揺れるバスの通路を歩き、わざわざ我々に情報を伝えにきてくれた。 発車してしばらく間があったのは持ち物の中から地図を探していたんだろうか? ![]() しかし駅舎は見えなし、誰も降りない。 Google地図でもここは台南駅ではない。 「?」と思っている間にバスは発車。 ![]() Goolge地図によると台南駅とはまったく別の方角を走っている。 あわてて次の停留所に降り、歩いて「台南站」まで戻る。 交差点のバス停でもう一度路線図を確認。 そうか! 台鉄台南駅は「台南站」ではなく、「台南火車站」だ。 ![]() 「台南站」は台南バスステーションのことだった。 確認して次に乗り込んだバスでは運転手がどこに行くのか英語で聞いてくれた。 台鉄台南駅に到着すると、我々に聞こえるように「Tainan station !」と運転手。「OK, Thank you !」 台鉄台南駅前。 ![]() 駅切符売り場。 ![]() 自動券売機で高雄行き自強(特急)座席指定2枚購入。 券売機の案内に従って次発列車の条件を選択していったが、指定座席を自分で選択するのではなく、面倒なので「コンピューターが指定」というオプションを選択。 印刷された2枚の指定座席を確認すると全く別別の席だった。 すぐ窓口で隣の席の指定券を再発行してもらう。 ![]() 冷房の効いた快適な車内で高雄まで自強(特急)で一時間弱。 やがて列車は高雄市内に。 ![]() 台鉄高雄駅はそんなに大きくなく、地方小都市の中堅クラスの駅の雰囲気。 しかし大規模拡張工事が進行中。 ![]() 駅構内に2,3のファーストフードレストランがあったが、駅前で昼食場所を探すことにする。 ![]() 表通りを少し入るって裏通り。 ![]() ウチ好みの大衆食堂発見。 ![]() ![]() 珍しく二人分注文(^^; もちろん完食。 ![]() この食堂の味付けはしっかりとしたヤツで全体に薄味の台湾標準からは濃い目の印象。 日本の大衆食堂とまったく同じで違和感はない。 ![]() 高雄駅から地下鉄で予約したホテルのある高雄港エリアに。 高雄市には地下鉄(高雄捷運)が二系列運行していて、システムは台北と同じ。 料金も市内で20〜30NTD。 何処に行くにも便利だが、景色はみえない。 地下から市内中心街を隔てる愛河を越え、港湾地区に降りる。 なんとなく、大阪梅田から淀川を越え神崎川辺りの中小商工業地区に外れた印象。 町並みも町工場や金物店のような2次産業商店が多く、サービス業系はない。 地味な印象で大阪周辺のただの町とまったく変わらない雰囲気。 真夏の太陽の下を10分程歩き、町並みの外れ、空地・駐車場のブロックの手前に予約したホテル発見。 ウオーターフロントのハズだが港の方は行き止まりで何も見えない。 少々殺風景な第一印象。 道を挟んで古い赤レンガの港湾倉庫が立ち並び、内部が商店に改装されているようだ。 ![]() ホテルにチェックイン手続き。 ネットで予約した時の条件は「シャワーのみ」だったが、ヨメがバス付に変えてもらうように、とそそのかすのでその旨伝える。OKのようだ。 まだチェックインタイムではない。 荷物を預かってもらい少々ホテルと向かいの倉庫商店見学。 ![]() 向い側の倉庫群見学。 古い港湾施設の赤レンガ倉庫の外壁を生かし、内部を小奇麗なカフェや小物雑貨店に改装してある。 ギャラリー、アトリエ風の小部屋もある。 ![]() ![]() 「でも、こんなところにこんな店作っても誰も来んだろに。」とヨメ。 地下鉄駅から歩いてきた道筋は少々さびれたただの下町だった。 しかし、かなり大規模な改修がされ、それなりにまとまった資本が投下されている模様。 ![]() ![]() 遊びの要素も適当に。 ![]() 更にその外れはちょっとした緑地に。 ![]() 樹の下には投光器があり、夜はライトアップされるようだ。 夜なら案外、雰囲気があるかも。 3時ホテルにチェックインし、部屋の鍵をもらって部屋に上がる。 広くて明るいダブルベッドのツイン部屋でちゃんとバスタブもある。 流石にすっきりした落ち着いた室内調度だが、ベランダから見えるのは歩いてきた殺風景なただの下町だった。 これじゃせっかくのウォーターフロントのホテルという意味がないな。 「海の見える部屋はないのかフロントで交渉してきたら?」 「いや、もうバス付の部屋に交換してもらってるし・・」 私は面倒くさいので、こういう場合もう動きたくない。 しかしヨメはオーシャンビューに固執する。 ホテルとさびれた下町の雰囲気にすでにテンションの下がっていた我々は一気に最悪の心理戦を展開しかかるハメに。 昨年のホーチミンのホテルでも最悪の心理戦になってしまい、それ以来ヨメと同行する時は常にヨメの案で行動し、旅程の失敗が私の責任にはならないよう気を付けていたのだが。 このホテルの選択は私が主導してしまった。 中心街ではないこのホテルを選択した時点でヨメが計画していた高雄観光の大半が実現不能になったことだし。 「もういい。ワタシが!」とバタンと扉を閉めヨメが出ていく。 とうとう旅行の最後になってこういうハメになってしまった。 ヨメとは海外旅行への温度差が大きく、もう一緒に旅行しない、と一度は決めたハズだったのに。 ベトナムのホテルでは、部屋を飛び出していったヨメはしばらくしてしょんぼり帰ってきたのだった。 「日本人スタッフ、いなかったぁ・・・」とか言いながら(^^; ヨメが帰ってくる。 「部屋替えOK。今から荷物持ってフロントに!」 「え?」 ヨメがそんな複雑な交渉を英語で? たまたま、日本語OKのスタッフがいて、部屋をオーシャンビューに変えてくれ、ではなく、どこか海の見える場所はホテルにないの?という切り口で交渉したとか。 フロントで新しい部屋のカギをもらい、「オーシャンビュー」ではなく「ハーバービュー」というとか説明を聞き、逆サイドの部屋に移動。 ![]() ![]() ヨメもやるじゃないか。 ![]() これは部屋としてはアップグレードになるが、女性はこういう交渉事にはしぶといのだ。 たまたま、最上階のレストランが工事中だったこともあるとは思うが。 ![]() 高雄一高い高雄85ビルはアレだ。 指挿す方向ちょっと間違えてるが(^^; 手前は倉庫街。壁一面ディスプレイや、奇抜なオブジェがおいてある。 ![]() いや、危ないところだった。 あのまま反対側の部屋だと、どうしょうもなかったが。 この部屋だと港の景色見ているだけでもういいいよね。 自転車に乗れなくても。 ヨメの計画では高雄では自転車を借りてベイエリアをサイクリングすることになっていたらしい。 港を見ていると確かに水際の遊歩道を自転車で走って居る人も見える。 この辺りがサイクリング好適地だったようだ。 それに、あの倉庫群、たしか「藝術特区」とか書いてあったような。 「え?藝術特区?そこも観光予定に入ってた!」 ![]() ![]() ハーバービューの部屋に引っ越したおかげで、自動的に高雄観光予定候補の半分はクリアできてしまった感じになった。 「どうだい?このホテルで良かっただろ?」とか、先ほどの部屋からの角度と同じく180度大回転の大展開(^^)v 夜は「瑞豊夜市」に、というのがヨメの予定なので、それまで駁二藝術特區のメイン会場を散歩することにする。 ![]() 高雄85ビルが見えている。 高雄観光スポットの第一だが、別に上まで登る予定はない。 これで高雄85もクリア(^^; ![]() ![]() 住宅地ではなく、藝術特区としてイベント会場や公園等の公共施設にしたのが特徴的。 藝術といってもエンターティンメント系の作品が多く、若者でにぎわう人気スポットということになっている。 ![]() ![]() ![]() 地下鉄に近いメイン会場の入り口では観光バスがひっきりなしに客を送り込んでいた。 ![]() ![]() ![]() ![]() もうこの辺でいい。 夜市に回ろうと地下鉄入り口に行く。 高雄市営貸し自転車のパーキング発見。 ![]() ヨメが高雄では自転車を借りて・・と予定していたのはコレだった。 クレジットカードでその場で空いている自転車を借りられ、市内要所にある自転車パーキング(ステーション)のどこにでも返却できる。 もちろん、その場でその気になる(^^)/ ![]() 完全無人システム。 これでクレジットカードと個別の自転車がコネクトされ、市内どこで返却してもカードと自転車のデータが照合され、清算可能。 先進の都市交通システムだ。 一時間以内だと無料。 住民の利用も多いようだった。 ただし、問題点はある(^^; ![]() 急遽自転車を借り、ヨットハーバーの方にサイクリング。 広大な港の引き込み線後の緑地。 完全に撤去するのではなく、あくまで昔の高雄港の規模を示すように線路は残されている。 ![]() 産業港としてはかなり規模が縮小されたようだが、この辺りまでくると旅客港の賑わいも。 ![]() ![]() ![]() さて、そろそろ夜になった。 自転車を返却して地下鉄に乗ろう。 この辺りの地下鉄駅にも返却ステーションがあるハズだが、同じことなので元の地下鉄駅まで波止場伝いに行くことにする。 ここで問題発生! 元の自転車ステーションに返却しようとしたら、返却できる空スペースが一台分しかない。 「市内のどこで返却してもいい」ということは目的地の返却スペースが満員で別の場所に行かねばならない事態も発生してしまうのだ。 とにかく、一台分の空スペースにヨメの自転車を返却。 一時間以内なので無料の表示。 しかし、残りの一台をどこか近くのステーションに返却に行かねばならない。 もう一度私がヨットハーバーの地下鉄近くのステーションに返しに行き、ヨメとはこの地下鉄駅内で落ち合うか? いや、そちらも満車ならそもそも地下鉄には即乗れないことになる。 おまけに携帯電話は原則通じない(ヨメは持ってきていない!)のだ。 大事をとってヨメをホテルに返し、ホテルで落ち合う以外にないのか? この自転車には後部座席がないので二人乗りも出来ない。 熟考10分。 一台は返却したのだが、もう一度一台を借りる。 その空いたスペースに残りの一台をとにかく返却し、取りあえず清算を済ます。 この10分の長考でわずかに時間超過。40円のカード請求。 そして、またもう一台を新たに借り、やはり2台で空ステーションを探しに行く。 場所がら、昔のパソコンゲームの定番「倉庫番」を思い出した(^^; ご存知? ![]() またヨットハーバー辺りに行き、道路沿いを探すが簡単には自転車ステーションが分からない。 駅前でボケーとしていた学生風に訪ねるが、どうも普通の自転車駐輪場と間違えて理解していたようだ。 おなじところをグルグル回ったりし、なんとか民営の貸自転車屋が見つかる。 そこのおニイさんに尋ねると、心得た、とばかり「次のブロックの左手!」とよどみない解答。同様の境遇の方はよほど多いと見えた。 実際にもここがこの地下鉄路線の終点で大規模なパブリック自転車のステーションになっていた。 空スペースではなく、綱でつないだだけの自転車も多数。 隣に警察暑があり、警察に言えば空スペースがなくとも返却処理してくれるように見える。 ![]() 他にもこの自動貸自転車システムのカードリーダの精度が悪く、何度も完了するまで手続きを繰り返したりもした。 カードは便利だが、きっちり自転車の回収処理が完了しているのか不安になったりもする。 何回も料金が請求されてたらどうしょう? まあ、安いものだが。 やっと地下鉄「巨蚕」駅から瑞豊夜市へ。 ![]() 商業地帯と住宅地の境目に市場があり、横の広場で夜市が開催されている。 ![]() ![]() ![]() ![]() 高雄最大の夜市は地下鉄二系列の交点の美麗島駅近くの六合夜市だが、ヨメの調査ではソチラは観光用、この瑞豊夜市が地元の人が行くところ・・・とかになっていたとか。 とにかくヨメは観光用というとバカにして、やたらと通ぶって地元の人専用とかに行きたがる。 ![]() 別に高雄が初めての外国人なんだから、一般観光夜市でいいと思うし、美麗島ならわずか3つ目の駅だし、ついでにそちらの地下駅の評判の内装も見物できたのに・・・・ ![]() ![]() ヨメの計画に口を挟み、自分の好みを推してしまうとロクなことにはならない。 台南・高雄にはもう一度くらい一人で来ることもあるだろう。 私は一人きりで調査しなければならない課題も個人的には抱えている。 ![]() 瑞豊夜市は奥の方に行くと、食べ物屋の簡易テーブルがたくさんあり、比較的ゆっくり食事ができる。 夜市は立ち食いが基本で、座席の有無は余り問題にはならないが、ウチは夜市食が正式のディナーなので。 先ずは焼き飯と牡蠣の線麺。 後、勿論臭豆腐も。 ![]() 臭豆腐専門家としてのヨメは慎重に屋台を選び、かなり並んでまで空席待ちして食べた。 確かに、表面はかりかり中しっとり。絶品だった。 ![]() ![]() ![]() ![]() 喉が渇いたのでタロイモもしくは里芋のジュースを注文。 わずかにイモの繊維の舌触りがあるが、ジュースにしてしまえばまがいものの牛乳と砂糖が主体の一般的な味になってしまう。 何処でもディスプレイに牛乳瓶を並べている。 子供の時の日本の夜店の一口ケーキ屋は玉子の殻を並べていたのを思い出す。 ![]() 実際に作成するときには下から牛乳瓶を出してきてミキサーに開ける。 しかし、これだけ多量に使用するのに家庭用の牛乳瓶のまま仕入れているのか? 業務用があるだろう? いや、牛乳瓶の中身は実は(^^; この手の屋台には必ず乳100パーセントと大書してある。 ![]() ![]() ![]() これはたこ焼き器を使った海老焼きで、丸いタコ焼き状のタマから海老のしっぽが出ているのが面白い。 こちらは実際に一個ずつウズラ玉子を割入れていて手間かけて作ってる風だった。 夜市の味はどちらかというと濃い目の印象で、高雄は台湾標準の薄味ではなさそうだ。 ![]() ![]() 高雄に来て半日にして、観光目的はほぼクリア。 疲れたが、深夜でも安心して帰ることができる地下鉄のありがたさ。 ホテル最寄りの地下鉄駅で地上に上がると夕刻借りた公共自転車ステーションが目に入る。なんと、この時間でもかなりの貸出がある。 返却した時刻ではほぼ満車状態だったのに。 確か、ステーションの案内地図によればホテルの近所の藝術特区にもステーションがあるはず。 詳しい場所はわからんが、ホテルまで歩くのもちょいとしんどい。 という訳で深夜に再び貸し自転車で。 ![]() ホテル横の波止場を一周。 しかしステーションを発見できず。 あきらめて表通りの方を探そうとホテルの前の通り過ぎる。 と、ホテルの勝手口前にさりげなく貸し自転車ステーションがあるのを発見。 なんと、このホテルから地下鉄駅までは無料の貸自転車で直結できているのだった。 いや、実に便利でいいホテルじゃないか? 無事ホテル前で自転車返却。 向かいのコンビニで缶ビールとおつまみを買って部屋に帰る。 ![]() 一時は苦境にも陥ったし、夜市からの帰宅もかなり遅れたが、明日の午後には飛行機で帰国するだけ。 ゆっくり風呂に入り、港の明かりをみながら缶ビールを飲む。 |
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