九?経由で水?洞へ .. 新北投温泉から急ぎ足で帰国
[又又台北週末旅行]

北投温泉と士林夜市

2016/6/24(金)19:57
6月18日(土)
午前6時前の北投は雨ではなさそうだ。
では朝食前に公園内の公共露天温泉に。

ホテル玄関から坂道を下り五分ほど。
入浴料40元x2。

午前6時の早朝ならまだあまり入浴客は来ていないだろう・・・なんて思っていると、きっちりほぼ満員状態。
しかし流石に「着替えはトイレで!」と言う程の混雑にはなっていない。
シャワー室兼の更衣ブースは待っているとすぐ空になる。
そのまま更衣ブースの空を待っ列に並んでしまったが、良く考えればホテルから既に水着着用で歩いてきている。
そのまま更衣置き場の前でTシャツと短パンを脱げばいいんだった。

源泉の上流浴槽は50度近い。
とても浸かれる温度じゃない。
下流の浴槽に流れ込むに従って水温が42度の適温になる。
ヨメが隣で浸かっているおジさんに聞いた話では、陽が昇ると直射日光で暑いので、この早朝時間に来る客は多いとのこと。
30分ばかり数か所の浴槽を試して退場。
北投の源泉のハズだがそんなに濃くもない。「白硫黄泉」か?

露天温泉の周囲を少々散歩する。
すぐ隣のブロックが北投温泉博物館の赤レンガ。
早朝の野外ステージの席では、何やら一人うなって練習しているおジいさん。

私は海水パンツをはき替えるのが面倒なので、そのまま上に短パンを穿いて出てきたのだが、さすがに短パンの前が小便跡状に濡れて透けてしまった。
赤レンガの隅で、野外で履き替える。うん、ジジイになると便利だ。


日本時代からある公衆浴場「滝の湯」。
源泉50度そのままの湯舟らしいので、入浴する勇気はない。


ホテルに帰り朝食。

ヨメが大きなサツマイモを相手にしている間、タブレット相手に本日の予定を検討する。
天気がいいのでバスで陽明山や金山地区まで行ってもいいんだが。
北投の他の温泉宿も見学しておきたいし。

このホテル、湯がもひとつだが、この浴槽設備は面白い。
しかし、どうも北投の源泉はその程度のものらしい。
加賀屋、最安値で35000円なんかと比較するとココ、そんなに悪くはない。
午前中は近くの温泉宿を数軒見学に行くことにする。


ネットで検索したり、実際にフロントで値段を尋ねたり。
近くの水都温泉会館なら屋上の露天風呂が入り放題なんだが、どうも今日は陽射しがきついので暑過ぎるだろう。

加賀屋では日帰り温泉の値段(だけでも;;)を尋ねてみる。
外の案内カウンターの学生バイト風の好青年が日本語で一生懸命説明してくれた。
大浴場日帰りは一人1500元。
二人で一万円じゃないか!

新北投駅近くの天明泉ベイトーホットスプリングリゾートに行く。
なかなかすっきりとしたモダーンな内装で、古い温泉宿が多い北投では一番新くしいホテルらしい。
露天はないが、館内の広い大浴場日帰り料金499元が入り放題。

ネット上の紹介写真↑←でみると清潔で今朝の公共露天浴場には望むべくもない高級ムード。
宿泊料金をフロントで尋ねる。
5500元?
「どうもありがとう」と帰ろうとすると、「特別ディスカウント料金の部屋が一つ残っている」と。
-- 5070元
微妙な値段。
当日のレートで16500円くらい。
ふと魔がさして加賀屋に泊まっても・・とか先ほどちらりと思ったりしたが、ソチラにくらべりゃ。

とにかくホテルに帰りチェックアウト。

いろいろ協議の末、今回は北投には珍しいあのモダーンなリゾートホテルに投宿すると決める。
とすると、この旅行の最後の予定が自動的に決定する。
夕方までホテルの温泉大浴場、夜は士林夜市、帰ってからも温泉、明日朝もゆっくり温泉に浸かって午後帰国便に・・とかの算段を相互確認。

ホテルの駅行きシャトルバスが一時間待ちなので、荷物を持って歩いて駅前の件のホテルに。
朝のフロント嬢ではなかったのでもう一度値段の交渉。
「朝来た時には5070元の部屋があるとかで?」
結局、その値段で妥結。

荷物を預かってもらい、午後三時のチェックインまで駅裏を散策し昼食にする。
ホテル街の温泉博物館公園周辺しか知らなかったが、駅周辺の商店街とまた別の公園。
陽明山系の山がすぐ近くに見え、住環境は非常に良さそうだ。

公園には大規模足湯設備が。


町角のドーナッツの屋台で一個買い食い。
中身は肉餡でうまかった。


比較的駅に近い通りの水餃子専門店で昼食に。

店の表ではテイクアウト、奥でテーブルという商店街標準の店構造。
高麗菜水餃60元と酸辣麺45元

大き目の食べ応えのある水餃で海老入り餃子なら70。
昼食はこのくらいで丁度いい。
油飯30元も食いたかったが、なんだかネーミングが油っぽそうで(^^;

角の屋台のドーナツをまた買うヨメ。
今度は調子のいいおジさんに勧められて小ドーナツ10個入りも買わされてしまう。
そっちはただのおやつドーナツだった。


さて午後三時。本日の投宿ホテルにチェックイン。

かなり凝った内装の部屋。
天井、壁、床とものっぺりした平面はなく、段差や装飾木組みで構成されている。
玄関回りに水場を集中させ、寝室にはたたきがあって靴を脱いで上がる形式。

部屋自体はそう広くはないが、余計なテーブルやソファもなく、裸足で上がる居住空間は広く感じる。一種の和室のイメージ。

で、ベランダと寝室の間になんと掘り下げ式の浴槽が2個も。
一方は温泉で蛇口に「白硫黄泉」のラベルがあるが、もう一つは水だけの風呂用。
そっちの用途がよく分からん。
玄関横の水回りにはシャワーブースもあるんだから。


まあ、ともかく先に大浴場に。

いや、確かに広くてあまり人もいないのでゆっくりくつろげる。
台湾の温泉では狭い浴室で浸かるだけの感じが多かったが、こちらは確かに大浴場で洗い場の周囲にはサウナ・スチームバス・ジャグジーもある。
やはり黙って人ゴミの中で浸かるだけより、温泉ではゆったりとリラックスしたい。
地下式で照明が控えめなのも目に柔らかくて落ち着く。

地下の浴場から階上の温泉フロントに上がり、出ようとすると従業員に捕まり、フロント横のサロンで何か飲め、と言われる。
ソフトドリンクと置いてあるちょっとしたケーキ類は自由に取っていいシステム。

「ビールは?」
「ない。」
「じゃぁ、ホットコーヒーを」

昼食の帰りに表のコンビニで間違えてキリン一番搾り45元を買ったまま部屋にほったらかしなのを思い出した。
そのうちヨメも女湯から出てき、ケーキ類とコーヒーを数回(^^;

まあ、結構いいんでは。


部屋に帰るともう缶ビールはなまぬるくなっていた。
普段は地元の台湾牌30元を買うが先ほど値段チケットを見間違えてキリン45元を買ってしまった。
湯上りからだいぶん経過しているが、やはり飲む(^^;

士林夜市にMRTで。 25元X2


台湾では特に店の名前で「xxの店」とか、「の」だけ日本語表記のものが多い。

これも日本語の方がイメージがいいのだろうと思っていたが、「の」だけで後は別に日本語をあしらっている感覚はない。
もしかして日本語の「の」の意識ではなく、中国語の「的」の簡略表記という感覚かも?

前回、改装中で閉まっていた士林市場地下美食区。




にぎやかだが、客引きが煩わしい。


飲みなれない日本ビールを急いで飲んできたからか、どうもふらふらするし、まったく食欲が出てこない。
士林夜市は広いのでだらだら歩きでかなり疲れてしまう。

これが饒河街観光夜市なら一本道で、端まで行くとそぞろ歩きはなんとなく終了するが。




おや、ミニスカートの似合ってる売り子さん、かなり美形じゃ? (^^;

少々、元気回復(^^)/ やっぱり、コレだね(^^;

道路の向い側も賑わっていて、信号を渡って見に行く。

屋台にふんだんに食材が並び、バイキング式に客が自由にかごに入れて清算する。
すると屋台の数人が流れ作業でカットし、味付けし、袋詰めして渡している。

客は即、道路沿いの簡易テーブルに陣取って食べる。
ダイナミックで思わず見いってしまう。

そろそろ食欲が出てきた。
先ずはヨメの贔屓の店で臭豆腐。40元

ヨメが臭豆腐評論家になろうと決意するきっかけになった店とか。

わざわざ夜市の流れを逆行して食べに行ったのだが。
今回は少々揚げが足りず、カリカリ感がもう一つのようだ。
「前はオバチャンが揚げてたけど。」

夜市・露店はそんなもんだよ。

しかし、豆腐で食欲満開になった。



では本日のメイン夕食に。
今回はもちろん薬膳排骨を試す。
市場の外の道路沿いに「士林十全排骨」を看板にした店が並んでいる。
薬入れめいた黒壺を並べている様子では「薬膳スープ排骨」と同じものに違いない。

賑わっている一軒に入る。

十全排骨70元、炒飯60元、青菜40元。

この店の排骨はぶつ切りで肉を噛みちぎりにくい。
どうやら他メニューの十全小排(支骨)というヤツの方が骨が長く食べやすそうだった。
格闘していると、店のおバちゃんが「手で骨を割れ」という仕草。
なんとか骨を割り、しがんで食す。
スープが少々甘く、薬膳臭が薄くてもう一つ。
チャーハンはまったく日本の中華料理と同じ味付けで玉子がよく効きうまかった。
汚く食べ散らかして、めでたく夕食完了。

後は紅豆湯でも・・・

と思っているうちに何となく人の流れに押し出され、MRT駅のある道路の方に。

早く帰ってもう一度大浴場に行かねば。


北投駅で新北投に乗り換え待ち。 25元X2

新北投行きホームでは温泉関係のデコレーションがある。
やってきた電車の車体も温泉一色。










ホテル帰着22:00、寝る前に一風呂浴びに行くのにはいい時間。

地下の大浴場にはもう殆ど誰もいず、やがて私一人に。
心ゆくまで貸切状態を堪能し、サロンでコーヒーでも、と思っているとサロンのフリードリンク類は9時で終了。

翌日の帰国便の時間を確認すると11時5分発だった。
すると、朝八時にはチェックアウトせねば。
大浴場は9時オープンだから明日朝の温泉浴は無理。

うむ、最終日の時間の確認を怠ってしまったか。
せっかく、少々予算オーバーのホテルに投宿したのに。

当日のネット検索では空きがなかったが、適当な日付でネットで料金を調べると、初日の宿泊ホテルよりは安かった。
まあ大浴場でゆっくりでき、ネット料金ならこのホテルのコストパーフォーマンスは悪くはない。
九?経由で水?洞へ .. 新北投温泉から急ぎ足で帰国