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[台南高雄安宿紀行]

台南八月、ハンパやない

2016/9/1(木)16:37
8月25日(木)

高雄空港13:30
7月はヨメが友人と台北に行き、9月にはまた私と行くことになっていて、飛行機手配済み。
では8月は私単独で高雄にでも。
本当はベトナムに行きたいのだが、その前に台南・高雄での調査を済ます必要がある。

前回、私単独の台北紀行で死に場所探しの旅などと書いちゃったが、今回同じ文言を繰り返すにはちょいと生ナマし過ぎる個人的事情があり、表現を少々和らげた方がいいだろう(^^;

台鉄高雄i駅14:00
要するに日本の外で私が穏やかに暮らせるような場所を見つけたい、ということだ。
嘗ては私の老後はフランス・ストラスブールで、とも考えていた。
昔4年ほど住んでいて土地勘もあり、ドイツの黒森地方にも近い。
普通に生活できるくらいには言葉も使える。
しかし経済的な制約という実際上の問題があるのに加え、昨今のフランスの社会事情に対する失望で、決定的にもうそれはないよな、ということになっている。

中部べトナム、ホイアンの郊外でこの冬2週間ほど滞在した。
物価も安いし、ぶらぶらして暮らすには何の問題もなかった。

台北にはLCC PEACHのおかげで殆ど隔月毎に行っているが、物価はいいとしてホテルや夜の料金(?)は日本とさほど変わらない。

日本でも一泊1100円の宿ならあるんだぜ。

8/30夜9時
@大阪市西成区→


昔、私はこのヤドならぬドヤに宿泊したこともある。
カギのかからない4畳一間、トイレ風呂共用、ただしAV放映中のテレビはあった。

ベトナムならこの値段でも普通のホテルに宿泊できるんだが。

しかし、もう国外移住は不可能な個人的情況に急に陥ってしまった。
せいぜい、息抜きの中・長期滞在ができるような場所が日本以外にあればいいと。

台鉄高雄駅構内14:15
夏休み中なのか、高校生くらいの女子が多く、殆どが短いデニムの短パンツ。
高温多湿の南台湾では女性の短パンは制服みたいな。

高雄空港→MRT(地下鉄)→
 高尾駅 35元。

台南・高雄はベトナムほどではないが、一泊2500円以下のホテルも散見する。
町の規模も大都会ではなく、特に私には台南の田舎町的規模が好ましい。

「もし長期滞在するとしたら」という目で町を見、一泊2500円以下の安ホテルを試してみる、というのが今回の旅の当初の目的。


もちろんPEACH航空に昼食は付かない。
高雄駅構内の売店で寿司パック50元とお茶15元。

台南自強号(座席指定特急)
高雄→台南 106元

この日のレートでこの昼食代210円 特急乗車券320円。

台鉄台南駅前15:00
うわ〜、やはり台南の8月はハンパやないぞ。
日本と数字的にはあまり変わらないが、南国の陽射しの強烈さと湿気はかなりなもんだ。


2500円以下一泊目は駅から歩いて10分の大規模大衆ホテル。
この10分間の歩きだけでもう汗べったり。
繁華街の古いレジャービルの上階にある。

左隣は「歓楽世界」である。
いかにもアヤしい雰囲気もあるが、「歓楽世界」とは単なるゲームセンター。
ちなみに右隣りの7階、「サウナ・SPA」の看板はウソ。かなりアヤしい店。

右隣りその下5階は「緑の館」。
「台南サウナ」で検索すれば一番上に出てくる、マッチョなおジさんのイラストでソレと解る、アレです。
この先もう何もないのなら、私もそろそろその道を試してもいいか、とか一瞬考えたりもした(^^;
ホテル自体は三つ星2500円。
商業ビル内に複雑に数多くの部屋割りをしている、このクラス標準の大衆向けホテル。
大陸中国の団体で常にごった返している印象。
ホテルのフロントはそれなりの英語を喋る制服女性数名。


部屋は両側の壁に窓がなく、入り口と逆側の水回りにだけ窓があるおなじみのウナギ式ダブル構造。
ウンコしながら町が見える意外な開放感(^^)

設備に問題はないのだが、大陸中国団体や、学生グループが多く、部屋の前の廊下に座り込んで大きな声で携帯通話をしているヤツがいた。
翌日の夕方、別件でまたこのホテル前を通りがかると、新たな観光団が到着し、道路に大量の年配旅行団が溢れていた。

2500円で宿泊設備に不足はないのだが、こういう混沌では落ち着いた長期滞在は無理だろう。

連泊はない。

夕方から町へ。

映画館の看板
このちょっとした宮の門を入ると、奇妙なオープンハウスがある(^^)v 前回記参照

このブロックの端の店が有名な阿田水果店。
夜には車を停めて、助手席の女性連れにバナナジュースを買に行かせやすい位置にある。

ここから西門地区の市場・大衆繁華街まで歩くと、暑気でもうくたびれ果ててしまう。

本日は台南最大の「花園夜市」に行くつもりなんだがね。
「浅草青春広場」二階のベンチで疲労困憊休憩中。
このクソ暑い時にわざわざ何しに来てるのか。

「私はこんなところで一体何をしてるんだろう?」
と、旅行第一日目のいつもの自問の時間。

座って携帯キーボードで入力していると、次第に陽が暮れていき少しは夕方の風も出てくる。

google地図で確認すると花園夜市へは神農老街の前の道路をまっすぐ行けばいい。
歩ける距離か?

神農老街入り口近くの家
バスかタクシーで行けばいいのだが、バスを待つのが面倒、タクシーの運転手と喋るのが面倒。
心理状態が低調な時ほど、なにも考えずただひたすら歩き続けてしまう。
途中セブンイレブンでコーヒー休憩。
喫茶店はあまりないが、コンビニは至る所にある。

時々、この辺りの地区の町の様子を確認しながらもう一ブロック。

町はずれの広場ににぎやかな明かりと幟。
おびただしい駐車中の車とバイク。
花園夜市到着。


大半が食べ物屋台。
周辺にゲーム屋と雑貨屋。
標準的な夜市。
花園4、6、日
大東1、2、5とか夜市開催日が書いてある。
曜日は数字、ただし日曜だけは「日」になっている。

バイキング形式で自分で種類を取ってザルに盛って買う屋台が目につく。


先ずは定番臭豆腐から。
最初にすきっ腹に入れておけばあとはゆっくり見て回れる。

夜市とはいえ、無風状態で少しも涼しくない。
歩いているうちに慣れてはくるんだが。
臭豆腐50
牛排骨100 無料の密茶がうまかった。
牡蠣卵60




ゲーム屋のおネエさんはミニでちょっとしたカジノのディーラー気取。

一通り食べ、ひととおり一周し、また歩いて帰る。

流石に昼間歩くよりは夜が歩きやすい。
台南は駅から西門周辺が繁華街で夜市のあるあたりはもう郊外だろう。
ときおり立派な門構えの料理店があり、そいつは決まって日本料理店。
西洋レストランには遭遇したことがない。

なかなかの人気らしい肉粽専門店。テイクアウト客が並んでいる。
適当に休憩しながら西門地区まで帰ると、まだ9時。
ホテルから遠回りだが阿田水果店に行ってデザートを食べる。

西瓜40元とパパイヤミルク50元。
西瓜に添えられているのは砂糖。
やはり、道路に停車し女の子に飲みものを買いに行かせる車多し。
外食文化圏は、テイクアウトで何でも持って帰れる食文化でもある。

後側で写真撮っているのに気が付かれたか(^^;




ホテルに帰り、シャワーの後コンビニで買って帰った缶ビールを飲む。

夜半に目覚め、それからあまり眠れなかった。
アルコールの勢いで寝ると、だいたいそうなる。


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