台南八月、ハンパやない .. 奇美博物館と安平バーバーショップホステル
[台南高雄安宿紀行]

市バスで終点まで

2016/9/1(木)21:27
8月26日(金)
ホテル朝食場。大半は夏休み旅行の学生諸君か。

一応なんでもあるが、もちろんうまくはない。
しかし、もちろん全部試してみた。
格別うまいものはないが、台湾標準主食ルーロー飯は流石にうまかった。
肉汁の穏やかなコクが白飯によく合う。

食べながら、本日のホテルをネットで決定。
今日は西門繁華街の太子大飯店。ぎりぎり2465円。
口コミによれば古いラブホテル(^^)とのこと。

遅めにチェックアウト。
受け付けのおネエさんについでに台南情報を尋ねる。
「悠遊カード」はもちろん有効。チャージはセブン・イレブンでできるとのこと。

そうか、それならバスはOK。乗り放題パスを持っているようなもんだ。
隣のSPAはゲイサウナ「緑の館」5Fだけと思っていたら、別のエレベータに7階SPA専用とあって、普通に怪しいSPAのようだ。今晩でも要子細調査。

次のブロックのセブン・イレブンで「悠遊カード」チャージ。
地下鉄にあるようなATM様の機械があるのか、と探したがない。
近くの店員さんに「悠々カードのチャージ?」と聞くと、カウンターに連れて行かれた。
示されたちっこいホルダーにカードを置いて、口頭でチャージ金額を申告し支払う。
店員サンがマニュアルでチャージ入力してくれる。
無事完了。
本日はこのまま孔子廟観光と思ってたが、一ブロック歩くともう汗で計画変更を余儀なくされる。
ふとみるとそこが林百貨店だった。

なかなかのモダンレトロ。
妙に懐かしい小物がぎっしり。


「少年野口英世」とか「尋常小学校読本」とか。
中身は白帳だった。

日本統治時代のハヤシ百貨店の建物をそのまま保存し、現在風売り場に改修して使っている。

5階屋上のオート三輪。

日本統治時代の記憶を大事な歴史遺産として今も懐かし気に保存している台湾。

いつかソウルで見た朝鮮総督府の建物の現在を思い出す。
台湾と朝鮮の統治のどこがちがっていたんだろうか?
日本人よりも強烈なあの時代へのノスタルジーを持ち続けている台湾。
翻って現代日本の若者は?というのを翌日の宿で聞くことになる。

この5階屋上は一軒家風の喫茶店だけがあり、少々高めなのであまり混まないようだ。
ここならゆっくりできそうだ。

悠遊カードの件、アヤしいSPAと林百貨店の喫茶室、宿舎決定等なんとなく旅行モードにスイッチが入る。
「こんなところにやってきて、私は一体何を?」自問式昨日の低調からここで脱出。



林百貨店前からやってきたバスで西門地区。

ぶら歩きしながら「太子大飯店」に。
まごうことなくラブホテルだった。
しかし、日本のヤツと違ってそこまで絢爛淫靡な仕様ではない。

受け付けのおネエさんも付けまつげ、ミニスカート黒タイツ姿。
あんまり英語も通じない。
カウンターでチェックインにかなり待たされている横に、二人乗りスクーターでやってきた女の子が入って来て割り込む。
200元支払って鍵をもらい、表で待っている連れの男に来いと合図。
カウンターの後ろ側、一階客室にあっけらかんと消えていった。
別に横で待っている私の視線を気にする様子もない。
今日は金曜(平日)だから3時間頑張る? まあ、頑張ってくだされ(^^)v

朝食券60元分支給。横の食堂でとのこと。


5階の客室は古いがらんとした木製扉の部屋。扉下に隙間で密閉性なし。
一応バスタブ完備。
昔よく停まったヨーロッパの安宿に似ている。

もしや、と思ってテレビを点けると、アダルトチャネル4つ。
アメリカモノ2ch、和モノ2ch。
日本のAVのちょっと古いマスターフイルムの無修正版で少々感動(^^;
見たような女優さんのあられもない無修正のお姿が(^^)/
それより、男性ののっぺり、ぽっきり、あっけらかんとした造形は!
しかし、こうなると淫靡淫猥淫蕩感は全くない。
洋モノのやたらうるさいだけのベトナム犬往来繁殖中状態よりはまだマシ程度。

あ、別にそんなことを調査に来たのではないんで(^^;
Tシャツをバスタブで洗濯し、さて、午後の行動に。

とにかく昼食か。
最終的には新光三越のフードコートにいけばゆっくりできるだろう。

西門地区の市場・小商店・簡易レストランを見て歩く。

粽(ちまき)専門店があったので、肉粽35元。
少々お昼からズレいて、他に客はなし。
店のおバチャンがヒマそうに世間話中。


新光三越デパート前の招きネコ。


地下フードコートはもうそんなに混雑していない。冷房が効いていて快適。


つい中途半端に肉粽食ったので、そこまで腹が減っているわけではない。
日本ならうどんでいい、というところ。
あ、今回はヨメがいないので別に好きな物喰ってもいいんだった(^^)

丸亀製麺の釜揚げうどん、とかきあげ+いなりずし。124元(380円くらい)。
前回、日本の丸亀より高めだと思ったが、今のレートならそうでもない。

このまま涼しいフードコートでボケーっと一日暮らしてもいいんだが(^^;
デパートのWIFIで台南市バス路線をチェック。(←日本語ページもある)
市バスは市内均一18元(55円)。

では、とにかく幹線バス路線1番の終点茄楚港まで行ってやるか。

新光三越前から市バス一番系統に乗車し、どことも知れない郊外へと。


鄙びた寒村下茄楚の町。

しばらく台南の寒村の光景の中を生きてみる。

私好みの露地裏。



ベトナムでもそうだが、小学校(と廟宮)だけがやたらと立派。

海岸に出てみる。
まだ港ではなくて、ただの防波堤のある海岸だった。

うむ、東シナ海よ・・・
ここから先はフィリピンか?

え?そうだったっけ?



村のお宮さんの広場ではおジイチャン連中が溜まっていた。

麻雀か将棋か碁か?

セブン・イレブンの台湾碑35元で大休憩。

スーパーは少ないが、コンビニは至るところにある台湾。
コンビニなら市場と共存可能だろう。

宮前広場で夜市をやるらしく、そろそろ露店が準備中。

川沿い道路にでると、すぐに市バス1番がやってきた。
夕方のラッシュの中をバスはだらだらと台南中心街に。

林百貨店の5階屋上喫茶店で夕食までの時間を潰すことにする。

コーヒー90元。

殆ど客もなく。
涼しくて静かで。
4階にも林珈琲店があって、そちらにはまずまずの客。

昨夜のホテルの隣り7階のアヤしいSPAの確認に。
専用エレベーターを降りると、さっと廊下の向こうの扉が開きモミ手のおニイさんの作り笑い。
「ここは普通のサウナ?」
「いいえ、ここはアヤしいSPAです。」とのことで調査終了(^^)。

西門の繁華街をそぞろ歩く、
他には別にたいしてアヤしいものなし。
ウチのホテルの方がよほどアヤしい。

前回、水餃が格別うまかった露店食堂へ。
水餃を注文すると身ぶりで本日は売り切れ、とか。
しかたない。鴨血・麻婆麺・浸青菜だけで。

「鴨血」は初喰い。
何となくもちっとした食感だけのものという感じ。
麻婆麺は乾麺でこれはB級的に美味。

この店は小さい祠があるちょっとした広場にイス・テーブルを出している。
祠をよくみれば夫婦木とかを祀っているようだ。
なんだか老木が祠の脇にある。
この木に賽銭をあげているようだ。
八百万・森羅万象への信仰が生きている。



しばらく地区をそぞろ歩き、最終的にFXホテル角の甘党喫茶露店へ。

私が日本語で「小豆のぜんざいください!」というと、テキパキと行列客をさばいていたおニイさんが大げさに笑いながらのけぞる。
後ろに並んでいた学生風が英語で「トッピング4種類選ぶ」と助け船。

熱いぜんざいベースに冷たい小豆、コーヒーゼリー、緑豆、杏仁豆腐をのっけて完成。50元
どんぶり一杯の冷製ごたまぜぜんざいをかきこむ幸せ。
圧倒的にかき氷を乗せている客が多かった。

セブンイレブンでビールとおつまみを買って帰る。65元

風呂に入り、和製台湾仕様ビデオ番組を鑑賞しながら缶ビールを飲んでいたら、そのまま眠り込んでしまった。

台南八月、ハンパやない .. 奇美博物館と安平バーバーショップホステル