深抗老街と迪化街、台風 .. 台北駅周辺付け足し観光
[台北台風記]

台風難民生活@北投老爺酒店

2016/10/11(火)13:31
9月27日(火)
朝、7時前に起き、窓外を眺めると台北は既に台風圏内に入っている様相。
雨と揺れる街路樹。
ガラーンとした道路にバスとタクシーだけが時折動いている。

台湾と日本の時差一時間。
朝9時(日本時間)からPEACH航空のテレフォンサービスセンターにホテルの部屋から国際電話。
つながったと思ったらテープによる運行状況のアナウンスのエンドレステープ。
本当の番号は緊急時のあわてた視線には触れないように隠してある。

↑一番下の枠をクリックして初めて本来のオペレーターが対応する処理番号が開示→
しかし、朝9時ではすでに「回線が混雑していてしばらくそのままお待ちください」状態。
国際電話でそれは大いに困る。
切ってはかけ、切ってはかけ X 10回余り。
朝食レストランの締め切り時間もある。
レストランに行き、朝食をとりながら私のI-Phoneの国際ローミングでもコンタクトを取る。
しかし全くつながらない。

もう朝一の処理はあきらめ、大手旅行社や団体(ピーチでは極少だとは思うが)の処理が一段落したと思われるお昼前をねらって電話をかけることにする。

ここで少し冷静になり国際電話料金を確認。
ソフトバンクのI-Phoneでの国際電話料金 290円/m
ホテルの外線国際電話 50元/m (=170円) (ヨメがフロントで調査)
・・冗談じゃない。
電話代だけで今回の関空→台北航空料金(p)を上回っている。

タブレットで昔ドイツで一回だけ使用したスカイプを起動。
スカイプ・クレジット1500円を購入し、ピーチサービスカウンターにスカイプ電話。
相変わらずテープ音声にしかつながらなかったが、通話を切り、残りクレジットを確認。
1493円! ー通話7円だった。
スカイプ通話ならオペレーターが出るまで繋ぎっぱなしでも料金的には大したことはない。

・・・これでやっとピーチのオペレーターサマのお出ましを受けることができ、我々の欠航便を現在空席のある続便に振り替える手続きをもったいなくもパーフォームしていただく光栄に拝することができた。
・・・と少々皮肉に書くわけだが、いや、別にそこまで怒ってはいないんだよ(^^)
LCCが最低限の事務サービスを前提に運営していることを了解して利用しているのだ。
少人数のオペレーターで対応されていることも料金の内。
LCCで旅行するからには緊急時には自力で対応するくらいの覚悟は持っているわけで。

2日遅れの29日11:05台北発の帰国便に振り替え完了。

  ーーーーー閑話休題(脱線)ーーーー
帰国後、フェイスブックで以下の記事が流れてきた。

「ピーチ国内便にヴィオラケースを持ち込んで乗り込もうとした外国人音楽家が、手荷物のサイズ制限でヴィオラをケースから出し裸での持ち込みなら可となった。
しかし、頭上の荷物室では痛む恐れがあるので結局全行程に渡り自分の膝に楽器を抱えて旅行することになった」
裸のヴィオラを抱えて座席に座っている若者の写真が添えられていた。
元の記事は英文で「日本のLCCの非文化的な処置」というような論調だった。

この記事をシェアした日本人若者(ミュージシャン)は「ピーチ航空は最低。多分機長が安全に疑問がある主張しても会社は規則だからといって飛行を強要するような悪どい会社であろう」との悪意に満ちたコメント。
それをシェアした私の「友人」のバイオリニストは「(ピーチは)ひどい!」との呑気なコメント。

私がいろいろ調べてみると、先ずこの音楽家は乗り込む前にヴィオラケースがサイズ制限違反であることは知っていた。
しかし、これまでの大手航空会社では大目にみてくれていたので・・・と、そのまま持ち込もうとしたらしい。
また、日本国内便の機内持ち込み制限は各社とも同じで標準のビオラケースは持ち込めない。
また、日本航空では機内持ち込みバイオリンの為の特別ケースを予約できるとのこと。

どう考えてもこの音楽家若者は自己責任で楽器を持ち込み自己責任で運んだという当然の事実だけしか伝わってこない。
これがなぜ「非文化的で許せない行為である」とフェイスブックで拡散しなければならないのか? 音楽家なら通常よりも優遇される特権があって当然と?
いいかい?チェリストは楽器を運ぶのにもう一人分の座席を確保するんだよ?
LCCが厳密に規則を適用するのが「ひどい!」なら、大手旅行社のビジネスクラスで旅行すれば?
尚、元の英文記事に「この場合はビジネスクラス便で旅行するように勧めます」とのごく妥当な英文コメントをある日本人がつけていた。
格安航空とは余計なサービスをすべてはぎ取って運営しているのだ。
音楽家だからといってサイズ制限外のビオラケースの持ち込みを認めれば基本的な原則がなしくずしになってしまう。
第一、ヴィオラケースのような四辺形でもない大型荷物を頭上の荷物入れに入れられては殆ど他の乗客の荷物を入れる余地がなくてしまう。
ピーチ航空が厳密に規定サイズ以上の荷物の持ち込みを禁止するのは当然の処置としか言いようがない

どうしてこのような一方的な見方で、しかもささいな断片だけを捕えて世界全体を論断しようとする者が増えてしまったのか?
      ーーーーーー脱線終了ーーーーーー

まだ手配しなければならないことがある。
あと二日、とりあえずは今晩の宿舎を確保しなければ。
今の城市商旅でもいいのだが、ヨメは「もうここはいい」と主張。
本日は台風、もう外を観光することはできない。
一日中ホテルに滞在することになるわけだが、そうするにはこのホテルではちょいと素っ気ないか?

多分、私の不埒なカード付帯海外旅行保険では航空機遅延保障で「2万円まで出るはず」なのでホテルはそちらで賄えるだろう・・・
では本日はちょいと贅沢ホテルに?
とか、なんだか台風を口実にして北投温泉の予算外リゾートホテルを予約。
老爺酒店北投(北投ロイヤルホテル)25000円ナリ!

しかしMRT動いてるん?
ホテルのフロントで尋ねると「間引きしてるが、今のところ動いている」とのこと。

それではお昼近くにチェックアウトし出発。
幸い風雨は強いが、台北のビル街の歩道は殆どビルのヒサシで覆われているので歩行困難ということでもない。


MRTに乗り、淡水線に乗り換え、高架部分になると地上は暴風雨の様相。

時々MRTがぐらりと揺れるのが少々不気味。

↑乗り換えの北投駅ホーム。
雨が吹き込んできて退避できる僅かなスペースに乗客がかたまって待機。

殆ど乗客のいない新北投線内。車内でもカッパ着たまま。

すっかり台風難民姿のヨメ→

MRTに乗り込んで、果たして新北投まで無事に到達できるのか心配だったが、どうやら到着したようだ。

近代的なMRT新北投駅はその風通しの良さが災いし、改札口を出ると風雨がまともに襲ってき、駅前広場でタクシーを待つなんてとてもできない。

かろうじて駅構内の凹みに避難し、タクシーが近ずくと飛び出して確保しに行く。
私が飛び出すと、他でもとび出す若者(台湾系女学生)がいて双方とも失敗。
お互いにニガ笑い。少々英語で「どこまで?」とか会話。
二度目に表に飛び出した時には女学生の相棒らしき西欧系若者と目が会う。
西欧系らしい挨拶をしてくれた。
"Nice whether, isn't it ?" "indeed!"
「いい天気だね!」 「最高だね!」

この間、ヨメが改札口の駅員サンに「ロイヤルホテルのシャトルバスはどこで?」とか尋ねていた。駅員は直ぐソコ、とかの手振りだったそう。

しかし乗り場はわからず今度は二人で尋ねに行く。
相変わらず笑いながらすぐソコの手振り。
怪訝な顔をしていると、改札外の係り員がわざわざ駅構内の外まで我々を連れて行き、「ソコ」と指さす。
え?
なんと、道路を挟んで駅と相対する建物が「ロイヤルホテル」だった!
Hotels.comの予約画面の簡易地図では駅から数ブロック先の足湯公園の周囲のような位置だった。

そういえばそうだった。
もう何度もこのホテルの前は歩いているのだった。
しかし、一向にホテルらしくない建物で玄関は病院と共通。
へんなホテル?とか思ってた記憶がある。

なんだ、アレだったのか!
笑いながら駅員サンたちに頭を下げ、道路を渡り「老爺酒店」へ。

玄関は病院と共通。
5階までが病院で6階以上がホテルという建物。
雑居ビルではなくて、同じ経営母体でホテルの宿泊者には5階の保険センターで健康診断サービスプログラムもある(無料)。

一向にホテルらしくない事務所然とした6階のフロントでチェックイン。
ここで出されたお茶はおいしかった。
ツイン部屋に案内される。

をっ!さすがの高級リゾートホテルのモダンだが落ち着いた室内。

室内は巧妙に浴室と水回りが木製のパーティションに隠され、広々として見える。

天井も低くなく高くなく(^^)快適な空間。

すっきりとしたレイアウトのユーティリテイ回り。
コーヒーメーカーがあり、コーヒー豆カセットが装備。
さっそく入れてみるがうまく稼働しない。
廊下で掃除していたメイドさんを呼び、操作説明を乞う。

なんとも陽気な若い娘で、マンガチックに大げさな表情表現をする。
「コマッタネェ・・OK? ダイジョウブダイジョウブ」的日本語。
結局、ラチがあかず、技術職らしいおニイさんを呼んでくる。
このおニイさんは日本語で詳しく説明してくれた。
結局、前の客がコーヒー抽出分量を極端に少ない設定にしていたらしい。
結果、一滴抽出してストップすることに。
納得。
しかし説明と実演の間にコーヒー豆カセットを一つ消費してしまった。
すかさずヨメが「代りのカセットもらえる?」
「OK」と陽気なメイドさん。
やがて数種カセットをもってきて「どの味がいい?」
もちろんヨメは「全部!」と。

北投の温泉ホテルでは標準のような大理石のしっかりした内湯設備。



建物最上階の11階、12階がサロン・ジム・SPA・プールがある共用施設。

宿泊者の為の各種アクティビティプログラムがあり、さっそく健康診断を申し込む。
受け付けのトレーナー姿のおネエさんが電話で病院の方に問い合わせてくれたが、本日は「台風でお休み」とのこと。

結局、サロンで店開きしていた手作り料理教室に参加。
といっても我々二人とサロン担当のおネエさん一人だけだったが(^^)
ま、しょーもない清涼飲料水を作るだけの、まあ、ほぼ子供相手の教室だった。
しかし、台風の一日をホテル内で過ごすという我々の目的にピッタリのヒマつぶしにはなってくれた。

男女別のサウナ・浴場・SPA設備。

それなりに豪華清潔だが、温泉自体は各部屋にあるし、サウナはいささか温度不足であまり意味はない。
この滞在で三度利用したのだが、常に私一人の専有だった。

水着に着換えて出ていくプールルーム。

ヒマなので、ウォーキングプールで適当に運動。
ここでも滞在中に出会ったのはウチのヨメだけ(^^)v











当初の目的通りの「館内で楽しめる」ホテルで台風の一日を充分楽しくやり過ごすことができた。

残るは夕食の問題。
ホテルのレストランでディナーのメニューを検討したが、流石の一流ホテルディナー料金。
案内のおネエさんは懸命に調理場と往復し、ルームサービスなら単品でコレコレの注文が可能とか説明に勤めてくれたのだが。どうもチト台湾食のイメージが違う。
更に出ていく我々を追いかけ、「この料金は改定前のモノで正しくはコチラ・・」と説明してくれるおネエさんに一言。
「ああ、もういいですよ。今からセブンイレブンに行くので(^^)v」と返答。

雨具をばっちり着こんで暴風雨の外に。
しかしホテル前から隣りのブロックのセブンイレブンまでは拍子抜けするくらいの穏やかなプロムナード。ビルの影で雨・風とも傘も要らないようなおとなしさだった。
しかも、帰りに良く見ると、ホテルの反対側隣りのビルの一階もセブンイレブンだった。

セブンイレブン製のカップラーメン、オニギリの類で夕食。

食後、予約していた夜9時からの最後のスタジオプログラムに参加。
「何とかのMeditation program」
まあ、ヨガの一種だろうとか思ってたら、本当に「瞑想法」のレッスンだった。
参加者は我々と香港人夫妻。
夫人が日本語で我々に挨拶。

レッスンは中国語・英語。
しかし、外の暴風雨の音で殆ど英語のささやきは殆ど聞こえず。

異国の深夜、窓外に暴風雨が荒れ狂う音を聞きながらの瞑想教室。
何とも不思議な体験だった、としとこう(^^)v

そのままもう一度サウナ・プール設備で過ごし、台風の夜はつつがなく終了。

まあ、台風ででもなければこのクラスのホテルに宿泊することはなかった。
密かに海外旅行保険の遅延・欠航保障をアテにしての特別出費だったのだが・・・
↑アヤしい伏線(^^);



9月28日(水)
台風一過の窓外。

新北投の住宅地は山に抱かれて、なかなか住みやすそうだ。

窓の真下が山楽温泉会館。
実はコチラも宿泊候補だったんだが、上から見下ろしてみると老爺酒店の上から目線の優位は一目瞭然。

朝食レストラン。

まったくの西洋式。明るくて清潔そのもの。

我々の他にあまり宿泊者はいないと思っていたが、朝食レストランではそれ相応の組が在席。

昨夜のレッスン仲間の香港人夫妻の夫人が日本語で挨拶してくる。
他に日本人数組。
一組は飛行機便の都合か、飲み物だけを飲んですぐ出発していった。

中国系老夫婦一向の御成り。
老夫婦は車いすだが、一緒に旅行しているお手伝いさんが全てを世話している。
お金持ちというのは車イスででも普通に世界を旅行してるんだなぁ・・・

我々も台風欠航による旅行保険のおかげですっかりお金持ち気分(^^)v

しかし、もう一泊分は丸丸自費なので台北駅近くの6000円に決定。
午前中もう一度、内湯・外湯のホテル施設を堪能。

アブナイ写真やなぁ・・(^^;


ホテル筋向いのMRT新北投駅。

建築中のビルを覆っていたブルーシートがすっかり剥がれている。

さて、老爺酒店をチェックアウト。台北駅に向かう。
台風が去り、雨はすっかり上がっている。
もう一日台北で最終日を過ごす。

深抗老街と迪化街、台風 .. 台北駅周辺付け足し観光