03 ベンタイン市場・サ.. 05 ホーチミンのホテルめぐり
[ヴェトナム紀行]

04 ベトナムと我々の日常の諸問題      

2015/10/9(金)14:30
9月21日(月)
早朝、かすかなリズムの騒音で目が覚める。

6時、突然明確な低音ビートの騒音になり、おどろいて起床。
2階のテラスをひと回りし騒音元を確認するも前の公園の方からの音とだけ判明。
遂に外出し、公園に入ってやっと早朝エアロビクスグループと判明。
パークビューはいいが、ここまでリアルに公園が入り込まなくても。
朝食に外出。

町角の路上レストランで先客のタクシー運転手が「ここに来い」と席を空けてくれる。

フォーが20kVND。
これは流石に安かった。
一杯80エンの感覚か?

食器はおバアちゃんが歩道上でタライの水で洗って持ってくる。
似たような衛生観念の私は別に抵抗はないのだが、意外とヨメもハシをナプキンで拭きもせず食べている。

誤ってテーブルから床に落としてしまった食物を、黙って夫に食べさせていいものかどうか、Yahoo質問箱で真剣に相談している国のばかばかしさよ。

物売りのちまき様の菓子、10kVND。

部屋に帰りパソコンで本日の宿選定。

NewWold ホテルに連泊したいのだが料金が値上がり中で難航。
いろいろ検討し連泊として予約し、フロントで同一部屋連泊の手続をしに行く。

しかし、どうやら設定を間違えてしまい、一週先の月曜を予約してしまった、とフロントで判明。
もう一度本日の予約を行う羽目になる。
幸い、来週の月曜日はホーチミン最終日でホテルの予約はしていてもいい曜日だった。

昼近く教えたもらったcoopマートに歩いて行く。

屋台のバインミー。

女学校の制服の白のアオザイ。


食料買い込み、階上のフードコートでアイスコーヒー。
どうしても"Hot"が通じない。

ベトナム語は一応アルファベット表記なので、なれているのか英語の発音速度がやたら速い。それにベトナム語特有の語尾呑みこみの影響で英語の語尾発音をすべて省略してしまっているような感じ。

帰りは流しのタクシーを停めてホテルに直帰。
このあたりでタクシーを日常の足に使う感覚が分かってくる。
買ってきた生春巻きで昼食。

しばらくだらだらし、夕方までかかってダナンへの往復航空券、格安航空のVetJetAir.comで予約購入。
結局23日(水)発が最安値で、逆算するとホーチミン滞在があす一日となってしまう。

「(アンタが)事前に何も計画しなかったので、やろうと思っていたことがもう何もできない」とヨメが泣きごとを言い出す。
それはすべて私の責任ということではないんだが。

最悪の旅行中の口論に発展。
もともと鬱状態の私と躁状態のヨメとのギリギリの妥協で成立している旅行である。
火だねはどこにでも。

「もういい、私一人で行く!」というような捨て台詞を残しヨメは威勢よく出ていく。
・・・
・・・「ん?どうしたん?」
・・・「日本人スタッフ、いなかった・・・」とか。

ここで決裂すると夫婦旅行の意味がない。
とにかくついて出ることにする。
フロントに行くと、今度は日本人スタッフがカウンターに着いている。
ヨメが「エステ」予約。
意外とすんなりホテルのロビーからそのまま送迎アリのマッサージSPA店に。

スカイデッキ近くだが、少々侘しい普通の店でのトリートメント3時間コース。


私も付き合ったのだが、エッチオプションもなく、私には3時間もじとりと過ごす意味はあまりなかった。

送迎に来てくれたミニスカートの美女は単なる看板で、実際には体操着のちっこい少女2名が施術。少女達は9時半に終了し、則そのままヘルメットをかぶりバイクで帰っていった。

とてもじゃないが、優雅なひとときとは行かなかったのだが、一応ヨメの気分はもち直した模様。

帰りのタクシーでホテル近くで夜店発見。
10時だが、一旦部屋に荷物を置いて外出。

ホテルの喫茶室ではピアノ生演奏中。
雨季なので一日中滞在できるくらいの設備があるホテルに、という思惑もあったのだが。



ホーチミンの何かの記念日9・23のイベントの舞台練習を前の公園の特設会場でやっている。


しばらく見学する。

共産党がやってきて、しいたげられた人民を開放する・・・
絵にかいたような見事に、イメージ通りの古典的人民開放劇。
目の前をエキストラの農民老人達が通過していくが、「深夜に迷惑なこった・・・」というような表情。
このリハーサルは夜の1時くらいまで続いていた。
早朝エアロ・深夜の開放劇、ホーチミンの騒音ダイナミズム。

夜店通りは、よく見ればベンタイン市場の夜店街だった。

簡易テントレストランでフォーとやきそば。


一品50kVNDと60kVND。

調味料は一揃い豊富に完備。
なかなか活気があっておいしかった。

路上を除き、店の構えに値段は比例せず。
どこでも一皿50〜60VDN見当。
それに全部きれいに食べてしまう者は殆ど居ない。
殆どがかなりの食べ残しをしている様子。
この国の生活は貧しくはない。


町角でするめの焼き売り50kVND。


屋台でもなく、自転車での営業だが、炭火コンロを設備した特殊仕様自転車である。

上にハデにディスプレィしたスルメを取り、右側のコンロの蓋をとってこんがりと焼き、左側の圧延細伸ばし器で平べったく直したあと、中央のまな板上で大ナタを振るって細かく切る。
残りは手で裂いていく。
最後に尿素樹脂の入れ物にいれ、ピカントソースを付けて渡される。
深夜だけ営業している「おやつ」という感じだが、50kVNDは決して安くはない。
それをハナタレ少年が買っていく。ベトナムは決して貧しくはない。

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