サンシャインホテル(1).. フェホアンガーデンホテル(1)
[ヴェトナムで暮すということ]

サンシャインホテル(2)

2016/4/7(木)15:51
2月23日(火)
サンシャインホテル朝食。

豪華とはいえないが、まあ一応ひととおりは揃っている。
そんなにも人気はないようだが、たまにコックさんが出てきてオムレツは注文できる。

レストランの隣はガラスサッシ越しに屋外プール。
一応ビーチベンチを並べ、リゾート風のエクステリアだが、道を隔てたお向かいの民家が見えている。

朝食後プールでひと泳ぎ。

見かけは15メートルあるかと思ったが、バタフライ二かきで端についてしまう。
それでも太陽が出ていれば水中で過ごすという楽しみはある。
しかしプールサイドで優雅に長時間過ごすというのは無理。
直ぐ後ろが道路で面白くない。

この道は幹線のハイバーチュンに並行し、このホテルで左折していて直進できないのであまりバイクも通らず比較的静かな地区。

←プールと反対側はお隣のシンセリティホテルの客室棟と接し、三階の廊下の目隠しの隙間から客室ヴェランダが見えている。


午後、フロントで自転車を借りて、ホテル前の道をそのまま直進。
舗装されていない土道ですぐ郊外の広大な農地につきあたる。
なんとか左折してハイバーチュンに出る。

ハイバーチュンを郊外に向かって走る。
バイク主体の交通量は多いものの、外国人の自転車も結構多いので(^^;ゆっくり端を走っておれば安全。


曇りで郊外を走るには丁度いい気温だ。
自転車で走る愉悦。

ハイバーチュンと海岸道路が交叉する。
左はダナン、右はカオダイビーチ。
右折する。

次第に交通量が減っていく。
ダナン方向の車列が多いのか。

海岸はなかなか見えないが、道路が広くてのどか。
左手海岸沿いに豪壮なリゾート施設、右手にときおり新興住宅地。

新興住宅地に入るとすぐ後ろも水路。
水路越しにインドシナホテルが見える。
夕日橋の上から見える漁村だった。

漁村の細道を自転車で。
クアダイ道路と交差するかと思ったら道路の桁にぶつかって行き止まり。
道はカフェのなかで階段で道路に上がっている。
通りすぎて引き換えそうとしたら、カフェからの客引き呼び声。
ちょうどいい、ここで昼飯にする。
昼飯にしようとホテルを出たが、自転車が勝手に郊外へと走り出した感じだった。

橋の下カフェ:やきそば、ビール。
なかなか居心地がよかったのでついでにコーヒー計105kVND。

コーヒーの味はベトナムだったが、容器はただのガラスコップ。

昨夜の庭園喫茶ではなかなか複雑な抽出容器入りだったし、ハイバーチュンのテラス喫茶では小燃料入りの陶製コップで出てくるのだが。







旧市街入り口の庭園喫茶のベトナムコーヒー。 ↑
ハイバーチュンのテラス喫茶のベトナムコーヒー↓











結局、勤務中のヨメとメールで良く分からんやりとりとかしていい時間をつぶし、クアダイビーチへ。

ホイアンリゾート前のビーチでは自転車預かり業者が手招きしているが、波が荒いのはもう承知なのでそのまま通過。 

このまま半島の端までいくつもり。

大資本のリゾートホテルと寒村の対比。
ベトナムでは別にどちらも気にしていないようだ。

海岸沿いの豪華リゾートホテル↑ その真向かいのSPA店等。↓

大ホテルと安露店の並立共存。
ふと道端から漁村に入り込む。

寒村と言う風情だがなんとなくのんびり普通に暮らしている風。

ベトナム中部のべつに何ということもない寒村で。



寒村を抜けてやがてクアダイビーチ。

なんだか廃墟化した施設が。
天気もよくないので期待した南国の明るい海の光景ではなかった。
あまり人もいない中途半端なレジャー基地施設のなごり。

「地域いぬ」が平和そうに遊んでいる。
ベトナムのいぬ。

別に人に警戒するとかほえるとかなく、ただ寝そべっている犬。
鶏と同じようにツナもなく、そのあたりにじゃれ遊んでいる犬。
自転車が来ても別に動こうとはしないのだが、正面衝突しそうな距離になるとしかたなし、という風にゆっくり道をゆずる。
日本でのように繋がれて、通りすがりの自転車に吠えかかるような犬はいない。
(ベトナムの「地域いぬ」については別にまとめて書く)

帰りはクアダイ通りをまっすぐたどる。
途中で海岸を見るが相変わらずの波で泳げそうもない。


ホイアンリゾートを過ぎ、昼食を取ったレストランの上の橋に差し掛かると丁度夕日の頃合い。

本当は櫓漕ぎの漁船が入って欲しいのだが。

私が橋の上に自転車を停めて写真を撮っていると、次々にくる自転車、歩行者が橋上でカメラを構える。
この橋からの光景はかなり有名らしい。
前回シャトルバスで通りがかった時にはプロ用の三脚も並んでいたとヨメが言っていた。

市街地近くになるとさすがに交通量が激しく、適当な町筋から右折して道路から逸れる。
google地図でみるとそのままハイバーチュンに延びている直線路がある。

なんと畑のなかの畔道だった。
この畔道が町を回避して逆サイドに出る唯一の連絡路風。
ときおり自転車と行き合うがもちろん外国人。

アヒルの養殖場がある。
水路に離れアヒルが盛っていた。

ハイバーチュンの手前で町筋に入る。
Ly Thaito通りの細い路地や露地。

郷愁のおばちゃんの店。
郷愁でもなく、ただ私の見慣れていた風景ということなのか。
違和感なく?

すこし周囲を走り回って、暗くなってからホテル帰還。

ヨメに橋下レストランからメールを送付し、対する返信が数通来ていたが、ことごとくFW:で私に送り返してきている。
本人としてはRE:のつもりで、原文タイトルを引用しておきたかったようだが、私のAndroidoタブレットではFW:に付けているはずのコメントは一切表示されず、私の原文しか見えない。
いくら「RE:で返信するように」と書き送っても「FW:でいい」と。
タイトルなしでいい、ただ私のアドレスに普通に送信するように、と言っても何故かそのとおりにはせず。
これでいい、良かれと信じて行為する者の善意は地球より重く、一瞬たりとも動ずることはない。
まあ、ヨメのことはどうでもいいが、この類の確信犯というか確信善意の人があまりにも多すぎる。
経済主導・ポジティブ思考・地球環境マモレ・健康オプセッション・何が何でも復興・絆・私はシャルリ・・・
一方的善意が他者に対して無条件に発動され、今や「猫も杓子も正義の味方」状態。
善意あふれる世界には私のような悪人はとうてい棲めず、ベトナムで独りただ暮すしかないという末路。

午後7時、少々鬱屈したまま外へ。
今日は近所で食べる予定。

いろいろ町角の簡易食堂はあるが、結局比較的大きそうな、外国人客が半分以上のハイバーチュン沿いの店に。

肉いため、ホイアン春巻き、ビールで205。
料理はうまかったのだが、料金がメニューと違う。
69+59+ビールでどうしても150位だが?


ウェイターの元締めがイヤなやつで、「日本人か?」はいいが「ホモか?」と足を押し付けながらから聴いてくる。
コイツとその持ってきた会計の不信で印象が悪い。

(もっとも、コイツは物覚えがよく、一週間後にハイバーチュンの店の前を歩いていると、向こうから声掛けて握手もとめてきた。)

なんとなく、不快を忘れるように、その足でSPAを物色。
結局バイトラン通りの三軒ならんだ中の比較的若そうな看板娘が座っていた店選択。
ボディマッサージ315kVND。1500円。
この看板娘は足暖め用の湯を出すとカンターから電話をかける。
どうやらマッサージ師を呼んでいるようだ。

結局白衣のおばちゃんがモーターバイクでやって来て、ボディマッサージ一式。
別に怪しげなところは一切なく、明朗会計健康マッサージ(^^;。
しかし、前回ホーチミンでヨメと行ったマッサージは異様に高かったが?

また寝しずまった下町の露地をだらだらと歩きながら帰還。

夜の下町。
夏の温度。
雑然とした町並み。
私がちょうどいいと思うくらいの温度と町並み。


子供の頃、大阪下町で住んでいた父母の世代は今ほど傲慢ではなかった。
たえず「世間」は自分をどう見るかと惧れ、慎んで暮らしていた。

下町の商業地域ではそれぞれがちゃちな商店や工場(コウバ)のオヤジで、学歴や服装、給料や地位のランキングには元より関係なく、かなりアヤシ気で偏屈なことを勝手に言い合っていたりした。
しかしいくら勝手なことを言っていたとしても、「自分の分」のわきまえがあり、自分の世間には所属していな他人サマのことをとやかくいうことはなかった。
自分には何の関係もない他人を勝手に「許せん!」とネットで糾弾したり、全く違う文化圏のフランスに一方的に同調し自分のフェイスブックのアカウントを三色旗に染めるなどという現代の傲慢はもちろん無かったのだ。


私が「ただ暮す」としたらこのような下町の路地裏でひっそりと・・・

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