フェホアンガーデンホテ .. 裏通り下宿にて(2)
[ヴェトナムで暮すということ]

裏通り下宿にて(1)

2016/4/11(月)2:34
2月26日(金)
朝、朝食場への通路の天幕に雨の当たる音。
そんなに大粒ではないが細かい雨が降りてくる。
本日午前中にHOME STAYに引っ越し予定だが、タクシーかな?
ダナン以来タクシーは使ったことがない。
交渉が面倒くさいのもある。
それを考えただけで気が滅入る。

相変わらずのケチ臭い朝食で相変わらず私服の給仕の女の子の足ばかり見ている。
欲求不満か。
あんな女の子に声かけて、ヴェトナムの裏町の露地の奥からもう一つ別の人生がはじまる、とかいう妄想も密かに抱いていたりしたのだが、まったくベトナム英語には歯が立たない(^^;

部屋で雨の様子を観察しながら日記書き。
相変わらず軽い下痢ぎみ。
寒くてあまり安眠できていない。
ベッドの上は毛布ではなくて、ただシーツだけ。(この後のHOMESTAYの部屋も)
曇り・雨の天気が続き例外的に寒くなっているのかもしれない。

(フェイホアンガーデンホテルの中庭から見えている隣のVIP HOMESTAYの建物)
ネットでチェックしている天気予報も中部ベトナムはずっと傘マークで、うんざりする。
で、ハノイはまずまずの天気だが気温は10℃以下で日本と変わらん。
ホーチミンはというと晴天で35℃・・・そいつはたまらん。
結局、この曇天・雨天でも20℃前後の中部ヴェトナムがやはり過ごしやすい。

11時半、なんだか雨がやんだようだ。

チェックアウト。
やっとパンツ一つ捨てられた。
それとチャイナエアでもらったトランプも机の上に置いてきた。
鍵の件で冗談めかしたやりとりがあった女の子がチェックアウトの手続。
少々親しく別れの挨拶。それはそれで一抹のほんの小さな別れの感覚。

雨はやんでいた。
荷物は全部背中のリュックにある。
以外と軽いステップで歩いている。
タクシー雇わなくとも歩けそうだ。
それだけで気分が多少弾んでくる。

いつものハイバーチュン沿いを避け、露地伝いにLyThaiTo通りへ。
途中で露地の分岐を行きすぎ、かなり遠くの方にでてしまった。
少し戻って本日からの下宿 NATUR HOME STAY。

想定したとおりの家屋。
もしかしたらもうすでに見ていたのかも知れない。
三軒先のオープンレストランの看板は写真を撮った覚えがある。

ホームステイ初体験。
玄関を入ると小型犬がじゃれてくるのがうるさいが、べトナムの犬について一度記事にしたのでなんとなく親しい感じ。

二階の一室。
ダブルベッドに机に椅子。安楽椅子2つにベッドサイドテーブル。
水回りはシンプルに便器とシャワーと洗面台が単純にあっけらかんと並んでいる。
窓が大きく開いていて明るい。
裏庭の畑と物置がみえる。
これで「ガーデンビュー部屋」とHOTELS.COMで謳っている(^^)

昨日までのホテルの部屋は暗かったし、団体客のうるささに閉口していたところなので一目で気にいってしまった。
露地を抜けて行く下町郊外のホームスティが最良だよ。

小さな問題は山ほどあるのだが。
電気ポットがない。
スタンドが点かない。
タンスの扉の錠が壊れていて閉まらない。
曲がり釘がストッパーがわりに打ち付けてあるが扉を閉じて固定するには調整が少々難しい。
水回りの床が常に濡れている。

夕方一旦帰宅したとき、電気ポットとスタンドの件を申し立てる。
電気ポットは通じず、代わりにお湯入り魔法瓶を渡してくれた。
スタンドは調整すると点灯したのでOKとしたが、夜半にまた切れる。
今しがた(今朝)分解して確認。
ネジ式口がねの局座の金属が奥に行きすぎていて電球極との接触不良だった。
これは修復できた。

何よりも明るくて静か(^^;
実際は近隣の生活騒音と犬・ニワトリが絶えず騒いでいるのだが、これは体験としておもしろい。
多分正月の行事だろうが、地域の集会場から絶えず胡弓風・横笛風の音楽がきこえてくる。

もうここでいい。
初めて落ち着いた気分になり、その気分でもう2泊の予約をいれる。

HOTELS.COMでは「あと一部屋のみ」となっているが、全体で4部屋しかなく、各部屋ごとに値段が違う。結局同じランクは常に「一部屋のみ」状態。
宿泊者は今のところ私一人だけのようだ。

三時近くになり、やっと昼食を取りに出掛ける。
近隣探索の意味もありLyThaiTo筋を逆にたどる。

(Ly Thai To 通りの左手町側。時折露地が開いて
いて中心街方向へのショートカットが出来る。)
端までいけばクアダイ通りにまで達しているいるはずだ。
今回はクアダイ通りの方の宿は試せなかった。
前回自転車で確認した格安のオーロラリバーサイドはなかなか場所が良かった。
去年シャトルバスや自転車で通り抜けたとき、感じのよさそうな川沿いテラスカフェがあったが、その向かい側。
しかしこの天候ではビーチ沿いは意味がない。
まあ、自転車で町までという選択肢はあるが。(町でオーロラホテルの自転車を見た)
雨なら自転車はだめだろう。
しかし結局雨といっても大したことはないようだが。

(Ly Thai To通りの右側は家並みが途切れると広大な郊外農地。10キロ先がビーチ)
途中、右手遠くに見覚えのある中央郵便局の電波中継塔がみえた。
ホイアンホテルの隣の建物。
直線距離的にはたいしたことはない。
右手に新興住宅地への舗装道路が分岐している。
入っていくとどうやら露地伝いに町場の幹線道路に抜けられるようだ。

10分くらいでホイアンホテル裏側あたりの繁華街。
軍施設の次のブロックが郵便局。

ゆっくり気温22度のホイアンを散歩していると、何故か「ホイアンの秋」というイメージにとらわれた。
いや、ここには秋はないはずだ。
ただ昨年は真夏だったのでなんとなく今が秋という感覚になるのか。
または気温が意識に秋をよぶのか。
宿舎が定まったことで半分くらい住人感覚になっている。

それが一つの目的だった。
いつでも普通に暮らしていける見知った町。
経済的にも無理しないで暮らせるところ。
ストラスブールが嘗ては「私の田舎の町」だったが、滞在費・航空便代かなりかかる。

ホイアンは経済的には申し分ない。
それに常秋の気候。

とあるガーデン喫茶に入って食事できるかと訊くが、ないというので退出。

ホイアンホテルの向かい側の露地のチキンライス露店に行く。
コムガ(チキンライス)内臓スープ付き40ドン。
(40k=40,000VNDだが、便宜的に40ドンと記す)。
昨年ヨメと最初に食べた露店。
今は一人で住人然と雑誌を読みながら食べている。

この露地から旧市街外周通りまで抜けられる。
露地のなかには地元専用カフェも。

表通りの食堂のコムガは30ドンとメニュにあった。
ここでも露店よりも室内食堂の方が安かったのだ。

昼間旧市街の門からはいるとチケットゲート通過がうるさそうなので避け、そのまま通りすぎると、露地からバイクが出てくる。
露地にはいると裏から旧市街に入り込めそうだ。
案の定、旧市街の露店がプラスチックの簡易椅子を並べている露地裏から旧市域内にゲートを通過せずに侵入成功。

旧市街日本橋を渡った後の街区にあるレストラン。昨年ホイアン第一夜で食事。


日本橋のたもとでは新婚写真を撮影中。花嫁は白のアオザイ。

ゆっくり散歩して結局、いつものガーデンカフェでコーヒー。













コーヒー容器がなかなかおもしろいので少々デティールを撮影。










さて?6時。
八時にSPAの女の子と約束したが? どうする?

結局、その予定でプランニング。
まだ夜食に早すぎるので、バインミークィーンでテイクアウトしておく。20ドン。

(奥のおバァちゃんが噂のバインミークィーン(^^))→

途中のMINIMARKETでインスタントコーヒー60ドン。
これは失敗で砂糖入りだった。

露地伝いに急ぎ足で帰り、インスタントコーヒー用のお湯をもらう。
以降、毎日大型保温ボトルでお湯のサービスあり。
電気スタンド修理の件。

7時半に外出。
バインミーをかじりながらバイバーチュンへ。
8時10分前SPAに。
入り口で少しつまずいて扉を押すと、例の女の子と美女風受付嬢が待っていた。
双方とも顔見知り。
女の子が気付き近寄ってきて握手。
しかし、受付嬢が「今日はもうクローズしたので云々」と。
故障で湯が使えないとか。
8時と約束したので、とにかく8時までは、と私を待っていたような雰囲気だった。
アテが外れたような、少々ほっとしたような。
二日続けてのSPA三昧は格安HOMESTAY泊のコンセプトとは裏腹になる。
いや、宿を格安であげたのでSPAに行けるのか。

さて?
とりあえず三軒先のオープンカフェの席に座り、「イーピン」=「フィフティーン」のおバさんにLaRue注文。
一番外側のテーブルに陣取ってベトナムコーヒーの記事をFBにアップ。
まあ、これで下宿住まい第一日目は予定終了という気分。

帰りに菓子15ドンを買い、露地伝いに帰る。
相変わらず露地の集会場では男達が集会中。

ただし夜の露地裏は飼い犬の敵意ある吠え声がうるさい。
やはり私は住民とは違う臭いなのか。



フェホアンガーデンホテ .. 裏通り下宿にて(2)