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[ヴェトナムで暮すということ]

裏通り下宿にて(2)

2016/4/12(火)14:22
2月27日(土)
夜半寒かった。うわ布団がシーツだけというのでは寒い。
タンスに予備のベッドパッドがあるので、今夜はそいつを被ってやろう。

朝食8時。
階下に降りると賄い婆さんがメニューシートから何か選べという。
パンとバター系が多い。
ヌードル+玉子を指定。
婆さんが「これでいいか?」とインスタントラーメンの袋と卵を見せに来る。

一泊1500円の朝食付きの朝食→
あとでデザート皿に乗せた果物が出てくる。
まあ朝食としてはいいだろう。
サンシャインやサリュートホテルの朝食は一応ビュッフェ形式で考えれば実質的なコスパはいい。
午前中、自室に籠って机上作業。
読書とモノ書き。
ちゃんと作業できる実際的な机があるのがうれしい。
ホテルのライティングディスク上は余計な装飾やユーティリティが占め、スタンドの明かりも十分ではなくてとても作業できるような所はなかった。

ブログ評論「炎上の現象学」の第一稿を書く。

午後、自転車を借りて出る。
かなり古い自転車でロープ錠の回りが緩く、最初の設定がすぐ外れてわからなくなる。

とりあえずLyThai Toをクアダイビーチに向かって走り、途中の露地でクアダイ通りにショートカットを試みる。露地の出口がホテルEDENでクアダイ通りと交差。


さすがクアダイ通りは交通量が多くて閉口。
まあ、ゆっくり走る。

曇りで気温はまずまずだが、風が強くて寒い。
あまり海を見に行く天候ではない。


オーロラホテル前の川沿いで休憩していると、向こうからゆっくりと路漕ぎ船がやってくる。

目の前を通過する船体はどう見てもザル製。

ちなみに、この後側に道路を挟んで立っているオーロラホテルは一泊2000円見当安で、宿泊検討済み。
今回は天気がずっと曇り雨なのでこの地区での宿泊は残念した。
あと検討したのはビーチに近いインドシナホテルかな。

↑ビーチに近い高級レストラン。
多分、川の上に張り出したテラスで食事するようになっているんだろう。

私は例の橋下テラスレストランへ。

焼きそば+ラルーBr=75ドン
同じメニューでじとりと一時間半ほど。

テラスは少々寒かったが橋下なので風はそんなに強くない。

スポーツ爺さん帽(?)をかむった明らかに日本人同輩が一人やって来て席に。
コンタクトしたくもあり、したくもなし。

この方は春巻きとサイゴンビール2缶飲んで徒歩で出ていった。
してみるとビーチ沿いのリゾートホテルの住人か?

再び自転車で帰路。
google地図で確認した畑のあぜ道ショートカットを試してみる。

なかなか面白い熱帯風ここやし並木道。
曇りで風も強いので熱帯気分とまでは行かない。

途中ココヤシ取りの子供と少女に遭遇。
少女が笑顔で「食べていけ」とかの仕草をするが、なんとなく断ってしまう。

のどかなココヤシ並木はホイアン郊外の広大な農地のあぜ道に繋がっていて、そちらの方は2,3日前に走行した。

そのまま農地に入ると直接 Ly Thai To 通りに出てしまう。
途中の村に繋がっているあぜ道に分岐し、適当にその辺りに村落を走行。


静かな鄙びた村落の誰もいない集会場に自転車を停め、玄関の階段に腰かけてしばらくただ時間を過ごす。

午前中はモノを書き、午後は郊外を散歩。
単純な生活のほのかな充足感。
別に何もしないでもいい。
何もしなくとも心は穏やかだ。
当地に着いた当初、あまりの曇天の重さに閉口し、「私は一体ここで何をしているのか?」と自問したことを思い出す。

一週間かかってやっとこの地の日常になじんできたか?




道は幹線のクアダイ通りに出るが、今度はホイアン市街地の逆サイド、川向うの町筋に行ってみる。

市街地を大回り。
やがてごく普通の建物のあまり特色のない町が続き、やはりホイアンは特別な地区かと思う。

意外に旧市街の周辺で道に迷い、たっぷり夜までの自転車散策になった。


7時半まで時間を潰し、寒いので靴を穿いてハイバーチュンの馴染みのSPA.店へ。
店内でたむろしていた施術師は若い女の子ばかり。
皆あどけないかわいい目。
馴染みのリンちゃん(?)の笑顔。
私はなじみ客である(^^;

施術終了後苦労して明後日の夜の予約の話をする。
明後日でホイアンを離れる予定。
最後の夜にもう一度モンで欲しいとかと(^^;
階下の英語堪能のカウンター嬢を通し、明後日の7時予約をきっちり。
カウンター嬢はリンちゃんとベトナム語で確認。
それでOKなようだ。

ハイバーチュン通りに出、そのまま角で営業していた露店でバーベキュー4串。
しかし少し夕食としては中途半端になった。

交差点角のバインミーの屋台で並んで待つが、なかなか順番がやってこない。
まあいいか、今日はダイエットで・・・
とか思ったが、下宿の近所の駐車場レストランに差し掛かり、2,3度迷い、やはり入る(^^;

見かけはガラ悪そうだったが、店のオーナーは笑顔で愛想がいい。
ガラ悪そうに思えるのは若い連中が路上で夜にワイワイやっているからもあるだろう。
しかし、ここでは夜はおそくまで路上、露店の簡易イスで食べながら過ごすのは普通のことだ。

持ってきたメニューが全てベトナム語だったのには閉口した。
さすが、ここは観光旧市街ではない。
迷い、苦労し分かるやつだけ注文。
野菜焼き飯とビール。40+15。

土曜深夜、近所の店でビールを飲みながら夜の時間を「普通に」過ごす。


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