ホイアン迷走  .. [中部ベトナム無宿 index]  しばらくフエで ...

  ダナンへ 


’18 2月22日(木)
いつものことだが、朝食に庭に出てからバタバタと弟や通いの女の子がバイクで材料を買いに行く。
女の子はくだもの・弟は食パン。
なんだ、今日も食パンか。
バゲットは初日だけだったのか。
なにもつけずに食う食パン・・・










10時のシャトルバス予約なので9時半過ぎ荷物をもってチェックアウト。

部屋のアップグレードとダナンシャトルバス代の他自転車の借り賃も請求された。
3日で20VND、100円で大した金額ではないが、昔は自転車はタダだった。

最後に弟が”サヨナラ”と握手しにくる。
「嘆別!」 (ベトナム語)

いろいろあったが、最後にレンズを向けると、とびきりの笑顔で。
え、それ日本向けピースサイン?

やや遅れてマイクロバス到着。
先客2名いたがおとなしい。

やはり”HOIAN express”のバスだな。
運転手のおニイさんと行き先(ダナンの下車先)確認、ケータイで本部の女の子と話せと渡される。
本部には「運転手に地図で場所を示すから」とケータイを返す。
道端でダナンのGoogle地図をポイントアウト。了解したよう。

ダナン着。
ドラゴン橋の出口付近でと言ったのにかなり右折して市場近くに。
私だけかと思ったが、先客・後客すべてがここで降車したようだ。

まあ、ホテルはだいたいこの辺り(ダナン大聖堂付近)なので歩いて行ける距離。

地図を頼りに歩いていると、結局以前ヨメと宿泊した初ダナンのSANUVAダナンHの筋向かいだった。
ダナンに来れば、まったくアジア標準の都会の雰囲気で台湾との差はほとんど感じない。
逆算するとやはりホイアンは得難い昔風の町なんだろう。

ダナン・セントラルH&SPAチェックイン。
3、4星のホテルだが、ホーチミンによくある歩道からガレージ上の階段を上がっていく細長いビジネスホテル。
SANUVAダナンはちゃんと4つ星していたようだが。
まあ、一人ならこれでいいだろ。

まだ正式チェックインタイムには早いので荷物を預け周辺散歩。


とりあえずハン川沿いに。
ドラゴン橋が見える。


目抜通りこれ見よがし風グリーンプラザホテルの喫茶テラス。

ビールとおもったが、アルコールはなく、アイスコーヒー。
広い川面をわたってくる風が涼しい。
太陽は暑く、風はすずしく。
ゆっくりできた。
まだ空腹ではない。

13時にホテルに帰りチェックイン。
プールとサウナの時間を見て大体の予定をたてる。
とりあえずはHue行きの切符と後半のダナン生活のホテル探しか。
一度フェを見てから最終的にはダナンで2,3日過ごそうと思っていた。

2時過ぎ切符を買いに駅まで歩き出す。
どこか途中で何か食べようと思うのだが。
バイクの都会。
バインミーの屋台があり、通り過ぎてからそれでもいいか、とか思うがまだ何かあるだろうと歩く。

コン市場到達。外に露店がいっぱい。
しかしどこで食べるか決定できず通りすぎる・・・決定するのがメンドクサイような無力感もある。
30分くらい歩きダナン駅着。

初めてみるベトナムの鉄道駅。
赤い星がついた汽車が前庭に展示されている。

いかにも「ベトナム統一鉄道」というイメージ。
駅構内でインフォメーションのおねえさんに「フエに行きたい」と訪ねる。
時刻はこれ、切符は右手の建物で。
駅舎とは別に駅前広場左手に事務的建物があり、入ると切符売り場だった。
壁の時刻表・値段表をじっくり確認。

だいたい飲み込めたので要点をメモに書き出し窓口へ。
”TOMORROW”.とダメ押し確認。
OKと要領よく受け付けてくれ”パスポートをどうぞ”と。








結局、私の提出したメモは完璧で値段だけ隅に書いてくれ”これでいいか”の確認。
中国の切符と同様、個人名入りの予約切符だった。75VND。
このとき、やっといつもの海外旅行ゲーム感覚がもどってくる。
パズルを解くように移動し選び行動する。
そしてゴールに到達し達成感を得る。
・・・
何となくの予定にしていたHue行きがここで決定したので妙に旅行気分がくっきりと浮き出てき、本日は後はぶらぶらするだけでよくなった。
とりあえず駅前の簡易レストランに。

コリアンファーストフードだった。
カウンターで注文、番号札をもって表の路上席に。
キムチスープご飯付きとついでにコリアンライスジュース(?)。

このキムチスープが安くてすっきり辛酸っぱ味、ご飯によく合う。
もしかしたらこの旅行中一番うまかったかも。合計40VND。


後はゆっくり歩いてホテルまで。

コン市場向かい側のなんとかプラザ、デパート風だが中は大型スーパー見学とトイレ。
フードコートに回転寿司式の食べ放題レストランあり。一度ためしに来ても。

路地。
学校裏口にバイクで迎えに来ている父兄の群れ。


バインミー風サンドイッチの立ち食い15VND。
いろいろ複雑なものを入れ、それからもういちど焼いて渡してくれる。
これはうまかった。











ホテルに帰りプールを試す。
狭くて泳ぐにいたらないが、先客後客ひっきりなし。
中国・韓国勢。
このホテルに西欧系はいないようだ。


右正面に見えているのが4つ星SANUVAダナン。
中心街のビジネスホテルはすべてこの辺りにあるようだ。

ついでサウナに。
風呂を期待したが狭いスチームサウナだけ。
15分ほどで退散し、割引ありのマッサージを申しこむ。
6時半からの予約。
時間に行き一時間のベトナムボディマッサージ260VND。
多少痛いところあり。

夜食に再外出。
ドラゴン橋下では正月のデコレーションとイベント開催中。

300円のこずかいを握りしめて夜店に走っていった子供の時のように、200万VNDをATMから引き出しダナンの夜へと(^^)v
なんせ200万だぜ(^^; ・・・・・約1万円ですが。
・・・

ドラゴン橋の向こう側のネオンがケバかったのでとりあえず対岸に渡ることにする。

↑ 「燃えよ私のドラゴン!」としてFBに上げたヤツ。
なんだか夜のダナンで大暴れしそうな意気込みだったが、その実は屋台で食っただけ(^^;






橋脚に沿ってオープンレストラン街があり、おびただしい路上客。
そこで食うことにし、辛うじて空いていた席に。
英語のメニューないか?とニイちゃんに。
「壁に」、と示されたので立って眺めていたが、すぐ英語メニューをもってきてくれた。

ビーフなんとかとラルー注文。
ここでヨメから電話。
会話中にお兄さんがやってくる、どうも英語のメニューにあったビーフがないようだ。
それではと第二候補に選んでいた海鮮ピラフに注文変更。
「OK,了解。」

電話で聞いていたヨメが「何語喋ってるん?」と聞く。
「もちろんベトナム語」と回答(^^;
最後だけ”感恩”(ベトナム語)といったのだ。

味はまずまず。
しかしピラフ100VNDは安くはない。
いつものことだが返って路上の方が高い感じも。


まずは適当な時間になりだらだらと夜のダナンをホテルまで。
後少しコーヒーでも飲みたかったのだが、この時間では若者でいっぱいの大型カフェしか見あたらない。
表通りを入るともう薄暗い下町の感じ。
ダナンの町とはそういうことか。
ホテル前に食料品屋。
入ると意外と高い。
ハイネケンと菓子で51VND。
なんだか知らないが、西欧系のおばさんがレジを英語で。
ホテルのミニバーの方が安かった。


「あなたの書いていることは真実ですか・それとも小説として?」というHP記事の読者からのメールが入っていた。
事実かウソかしかない世界の方からこの私に(^^;
でも何とか現象学の初歩でも説明する必要があるか?
そんなことを考えているとホイアン体験の二重性が浮かび上がってくる。

ホイアンは別に変わっていないのに、私の方が変わってしまっていたのだろう。
人は見たいと思っているものしか見えない。

でも、一昨日までのホイアンはすべて過去に経験したことを繰り返しただけだった。
もう「新しい体験」なんてめんどくさいことはしたくなかったのだが。
しかし、同じものを見たハズだが、あの時と今の私ではもうかなりの隔たりがあったようだ。
もう一つ別の人生が始まるかもというような、わくわくするような新しい体験か。

今日、ベトナム統一鉄道の切符を買い、久しぶりに旅の好奇心を思い出した。
フェよ、今の私が見たいものを見せてくれ。

でも明日は雨かぁ・・・

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