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  雨のフエで 


’18 2月25日(日)
Serene palace hotelの部屋は完璧で机上の個人用PCはまったくありがたい。
しかし日本語 imeをインストールしたのに一向に通らない。
結局ホイアンホテル以来接続しなかった持参した携帯HDのファイルが読めるのを確認したのみ。
昨夜は明かりをつけたままいつの間にか眠ってしまった。
するとPCもスリープしてしまっていて、PCのUSB端子に接続したタブレットに充電されていなかった。

タブレットの充電時間稼ぎもあり、遅めの九時過ぎに朝食へ。

昨夜レセプションでもらった食券を見せると、これは昼食・ディナー用、朝食はフリーとかいう。
え?そうだったのか、とか言うとホントにホテルの宿泊者?とかの疑いの目がちらりと。
朝食のオーダーでフォーの発音が通じず、早口のミニスカート嬢にうんざり顔をされる。
要領よく注文している欧米系はにこにこと食事中。
このあたり、私が紛れもなく日本人であることの不利を再確認。
昨日のツアーグループにしても英語不得意民族の悲哀は常に感じていた。
世界が英語にシフトしている「現在」に取り残されている井のなかの日本。
ベトナムでの韓国の躍進。
ほとんど英語に不自由がなさそうな中国・韓国の若者たち。

どうも雨になりそうな中を本日からの宿舎、VILLA HUEに歩いて行き、チェックイン。
コロニアル様式のエントランスには少々似つかわしくない若い学生風のレセプションの女の子が笑顔で相手してくれる。

私が予約したのは玄関ホール上階上の最低価格ツインだったが、それでも40m2強の広さがあった。

内部も落ち着いた調度が配置され、浴室・水回りの広さも最大級。
なんというコストパーフォーマンスか。
窓から見える中庭にはお決まりの小奇麗なプールと中庭に面したレストランが。

これでどうも本日雨がちなようだが部屋でゆっくり過ごすことができる。
部屋に置いてあったホテルのパンフレットを読んで、この信じられないコストパフォーマンスの謎が解けた。

VILLA HUEは観光ホテル学校の実習用ホテルで、従業員の大半が研修生だという。
なるほど。何事にも裏はある(^^;
ネット上のホテル案内ではそんな事情は書かれていない。
4つ星42m2ツインがたった38000円?何か裏があるな?と疑ってしまったが、そんな裏事情なら大歓迎(^^)v

部屋から見ているとやはり本格的な雨になった。
本日、自転車は無理だな。
まあ、この部屋でゆっくりしよう(^^)v
しばらくして表にノックの音。
出ると女の子が「ホテルから」と。
かわいらしいウエルカムセットちゅうか、ちょっとしたメッセージとお菓子のパッケージの配給だった。

4時過ぎ、やっと雨が小ぶりになってきたので町に出ることにする。

まだ昼食摂ってなかったので、ホテルの前の道路に出ていた屋台のサンドイッチを買う。
おバさんとそばに子供が座っていた。
サインドイッチをもらい、適当に100ドン札をだす。

しかしお釣りをくれるそぶりはない。
How much? と訊くが、聞こえないそぶり。
おっ、お釣りをごまかそうとしてるぞ。
語気を強めて「これ、一体いくらなん!」と問うとニタリと笑い(という記憶になっている)、トゥェニィ、と滑らかに。
そして渋々という風にお釣りを50、10、10、10と言う風にゆっくり出してくる。
こちらが50を受け取ると、それで終了させようという意図も見え隠れする。

最初から値段を聞いて出せばよかったのだが、大体20VNDくらいだろう、と思って適当に100VND札を渡したのだった。
ベトナムで今までタクシー以外でお釣りを誤魔化された記憶はない。
・・・屋台のおバさんにお釣りをごまかされそうになったのだ。

しかし何事にも定価がある、と思うのは私が日本の習慣に慣れてしまっているからで、アジアの路上では今でも値段は客との駆け引きで決まる。
あのおバさんは私がサンドイッチ一個に100VND(500円)を支払える人物だ、と判断してくれただけなのだ。
アジアの路上商店と銀座の高級寿司屋では客の履物で値段が決まるのだ・・・

しかしあのおバさん、米語の発音はごくなめらかだったな。
ホイアンの「イーピン」(フィフティーン)おバさんのことも思い出す。
日本式英語発音とは大きく違う。

フエでは一人で町を歩いていると、常にポン引きが声をかけてくる。
フエにはポン引きだって居るのだ。
フエは・・・楽しいぞ(^^;

フエの中心街の周囲を歩いてみる。

外れの橋を越えると、急にただの田舎下町になり都会風の何者もない。

またもどり、中心街から王宮への橋を渡る。

ドンハ市場はもう閉まっていたが市場の筋は商店街になっていた。




















ベトナム風に安い雑貨が所せましと置いてある店も多いが、私は基本的にモノには興味がない。

ショッピングセンター地下駐輪場入口↑

3階建のCOOPショッピングセンターに入り見学、2階のフードコートでビールを飲んで休憩。










地元の家族や高校生が安い食事中。

少々蒸し暑いが、どことなく地場にまみれて・地元に紛れて・ただ居るだけという自分に安堵する。
多分、私はもう観光客でも外国人でも誰でもない、ただそこに居る人だけの人になっているだろう・・・。

夜まで町をぶらぶらし、例によって中心街の歩行者天国のレストランを一軒選び、適当にビールで食事。


本日はついでに深夜のカフェにはいり、アイスコーヒーを飲む。
たまたま横の席にフランス人の老夫婦と娘一人が同席。
どうやら学生風の娘がたばこを吸いだし、私のところに煙が流れてきたので、軽く手で追い払うしぐさをする。
娘が「あ、ごめんなさい^^;」というような表情で照れ笑いをしながら、煙を吐き出す方向を変える。
どうやら電子タバコの煙のようだった。
「TABA electrique, n'est pas?」
"Oh, Parlez vous francais ?"
"Oui, un peu, D'ou venez-vous・・・
とかいう会話が続く予定だったが、娘がすぐ喫煙を止め、家族はそのまま出ていたのだった(^^;
夜には相変わらずポン引きに行く手をふさがれる。
うるさい、私はそんな気分ではない。

外も中も韓国だらけのコンビニ。

かろうじて発見した日本。










どうやらフエではこのVILLA HUEだけがアタリだったのかも。
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