レイクヴィラ信楽温泉 馬見丘陵公園・菟田野

 天理・宇陀 [奈良]


'15 4月4日(土)

(スイムトピア奈良正面道路の桜並木 4月2日木)
木曜には雨も上がり4月の陽気になった。
平日日課ルーチンのプールに行くと、道端のささやかな桜並木の下ではこの時とばかり数組が宴会中。


(県立図書情報館前、秋篠川の桜並木 4月3日金)
金曜日、本を返却に図書館に。
秋篠川(いささか名前負けの住宅地横の境界線川)の土手の桜も満開。
横は普通の生活道路だが、ぽつぽつと路上駐車があり、あまつさえカメラを構えた通行者が平気で上を向いたまま道路を横切っていく。
日頃は瞬間100キロを出せている(^^;道路だが、徐行する他はなかった。

というような情況で、週末は吉野にお花見ツーリングに、とかヨメは気色ばむのだが。
この週末、日本中の車が押し寄せる吉野方向道路の渋滞は半端じゃない。
渋滞で一歩も身動きできなくなったバイクほどみじめなものはない。

それに晴れ間は午前中だけとの予報だし、悪いことは言わない。
ご近所ひと回りでいいじゃないか。
桜なんかこの時期いたるところに咲いている。


4月4日(土) 朝快晴。

なかなか爽やかな気候になった。
佐保川の土手に上がると、左手に若草山までくっきりと見えて、すっきりとすがすがしい。
三月はカトマンズに行って富士山を見てきたのであまりバイクに乗れなかったが、なんだかツーリングシーズン到来というような気分が盛り上がる。


そのまま山の方向にだどっていくと、市街地が尽き円照寺横の皇室所管丘陵にさしかかる。
このまま山腹にとりつき正暦寺域まで登っていきたかったが、細狭い山道はまだ湿っている様子で、この辺でひきかえすことにする。

住宅地の裏とは思えない静かで落ち着いた田園地帯だが、桜の気はひとつもない。

ここで方向転換。そうだね、天理ダム公園にでも?

私称天理サーキットの両脇にも桜が張り出している。

道路に散った花弁もなかなかの風情。
やはり桜はすぐ散るからいい。
この時期だけの特別な季節の光景。

できるだけ長く、としがみついて散ろうとはしない人生のなんと見苦しいことよ。





天理教本部前にさしかかる。
このあたりも桜満開。
わざわざ天理ダムに行かなくてもここでいいか?

ここでいいか?とは昼食を取る場所のことだが、さすがに境内では食べるところはないだろう。

久しぶりに高床式2階渡り廊下伝い本部回廊ぐるり一周30分の散策。



5年前に私は髄膜炎を患い死にかけて天理病院脳神経内科に救急車で搬送された。
以来一カ月の入院生活ですっかりこの宗教施設の細部に詳しくなってしまった。

天理教本部広大な渡り廊下で無心に雑巾がけをしている方を後目にレジ袋を開き散らかして持参のお菓子を食べる訳にもいかない。
天理よろず診療所(天理病院)の食堂に「小かつ丼セット」を食べに行くことにする。


土曜日は午後一時まで食堂も営業しているハズなのに、待合室も閑散としている。

食堂のある地下に行ってみると、食堂は無くなっていて談話室とかになっていた。
救急窓口も食堂もすべて新館の方に移転してしまったらしい。

いかにも大衆食堂的雰囲気の天理病院食堂の憧れの格安「小かつ丼セット」。

いつか食べに行こうと言ってたのにもう永遠に食べる機会を失ってしまったんだねぇ。
残念でした>ヨメ。

天理病院新館には小奇麗なレストランしかなく、私このみの大衆食堂仕様はない。

かくて天理ダム・天理市街での昼食案は無くなってしまった。


後、宇陀の佐倉峠でも見に行く?
あ、それがいい。
共通の知人が宇陀のその辺りにセカンドハウスを建て、遊びに来るように言ってくれていた。
まだ詳しい住所は教えてもらってないのだが、だいたいの位置は分かっている。
どんなところなのか興味は大あり。
私自身も宇陀の菟田野あたりに古屋でもあれば、と物色していた時もあるくらいだ。

天理東ICから名阪道路で福住。
広域農道伝いに榛原に行き、県道51号に並行する山道でいつもの宇陀体育館前の橋の上。休憩。

体育館前の小川の土手に「さくら広場 アッチ→」という看板がある。
350メートルほど土手を歩くとトイレとベンチがあるちっこい広場があった。
川沿いの小公園だが、対岸に地元の工場の裏手が見えていて「さくら広場」と威張るほどの立地でもない。
それでも車を止めて弁当を開けている方もいる。


ベンチに座ってお菓子を食べ、小説「カトマンズで死ぬということ」の骨子になるメインイメージにまつわる運命の符号のことを桜の下で熱心に語りあう(私だけ)。

そろそろ天気も下り坂だと思ったら、雨の気配も交じって来る。
急いで道の駅「おおうだ」まで行くことにする。

途中で雨、面倒くさいのでそのまま走りつづけて後でヨメに叱られる。
道の駅の駐輪所に屋根はない。
雨はもう小降りだったが、裏手の丘の上の「あきのの湯」の屋根付き駐輪所まで行くことにする。

「あきのの湯」も多少模様替えがあり、売店の面積が増えている。
お茶・サンプル試食し、トイレ休憩の後、もういいだろう、と出ようとするとまだ雨が降っていた。
館内のレストラン「おときや」で昼食ということにする。











1000円以内のショウガ焼き定食と上天丼。
「小かつ丼セット」よりは張り込んでしまったが、座敷でゆっくり食事ができて味も悪くない。
道の駅の食堂で食べようと思っていたのだが、こちらの方が落ち着ける雰囲気。
タマには外食もいいね。
といいつつ翌日も外食になってしまうのだが(^^;

食後、県道219号伝いに佐倉峠まで行きR166で大回りして引き返す。
もう雨は上がっていたが、ぐずぐずした曇天でもう花見でもない。
今年の花見はこれで最後か。

帰路、自宅近くの田圃の中の高速道路工事現場を探索。
本日は作業していない。
西名阪道路三宅インター(新設)と京奈和道とのジャンクションの大規模な立体接続現場の下。
近所の原野とでも呼びたいような広大な田畑の上に複雑に延びる高速道路ジャンクション。
何となく奇妙な3次元と心的4次元の交叉。


4月5日(日)
翌日曜は雨模様。
夜、近所のイオンモールのレストランでしゃぶしゃぶ食べ放題。

肉の食べ放題は初めてだが、さすが満足・満腹感は絶大。
食っている間は私の大いなる鬱の産物である小説「カトマンズで死ぬということ」のメインテーマに沈潜することをつい忘れる。



origin: [近所の桜周り] 2015/4/7(火)2:23
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