ドーンセンター& 一歩前進二歩後退..
[静かな生活]

KJ氏への謝罪

2019/1/29(火)16:20

'19 1月29日(火)
昨年、ベトナム滞在中に一通のメールを受け取った。
以前このサイトに掲載していたKJ氏の思い出話についての質問だった。
「すべての記事は恣意的なフィクションの類なので現実の個人・団体には一切関係がありません、とこのHPの表紙にあるが、KJ氏の記事は真実なのかフィクションなのか?」という内容。

当時、嘗て新鮮な救いと慰めを与えてくれたと思ったベトナムと、今私の居るベトナムとは違うように思えることは何故なんだろうと自問していたところだった。
見ているものや私のしていることは同じなのに、どこが違うのか?
やはり嘗ての私と今の自分とは違う。
嘗て見たものもベトナムであり、今見ているものもベトナムだ。
いわば、「真実」とは見る目によって異なるのだ。
というようなことを考えていたので、冒頭のメールは何かの啓示のように思えた。

このメールに対する返事はこの欄の「ベトナムもそう楽じゃない(1)」に既に掲載した。

この週末に久しぶりにシステムをアップデートしたので、いつものブックマークに飛べず、私のサイトを検索するのにGoogleを使用したところ、思わぬ結果に遭遇した。
私のサイトでもっとも多く引用されていたのがKJ氏についての思い出記事。
Googleで示されたリンクをたどっていって唖然としてしまった。

既に一昨年よりKJ氏はご自分のサイトで私に激しい抗議をされていたのだった。
「(私の文章の)内容は5パーセントくらいの事実をもとに尾ひれ、誇張、妄想をくっつけた事実無根の産物で迷惑この上ない」と。

パニックに陥り、誤字・脱字だらけの陳謝のコメントを送付、問題の記事も即削除した。
しかし細かいやりとりは省略するが、私が弁明の一つに使用した冒頭のメールの返信の「真実はひとつではない」という態度が「反省が足りん」ということで更に厳しい糾弾に曝されることになってしまった。

例の「私の書くものは真実を伝えることが目的ではないので」という私のサイトのコーション(警告)は本来勝手に引用され、リツィートされ遂に炎上させられてしまった2014年の不快な事例を踏まえ、「ただ趣味として書く楽しみだけで作成しているので他への引用を禁ず」という趣旨だったのだった。
しかし、「KJ氏の思い出話」には個人名を出しておいて「趣味として書いているので内容に責任は持たない」という解釈ができることにここで気が付いた。
件の思い出話は炎上事件以前のブログ時代のアーカイブに入ってたので、直接この論理の無責任感に気がつかなかったのだった。

うむ、これはどうしようもない自己矛盾で弁解しようもない不覚だった。
KJ氏には陳謝する以外どうしようもない。

さりとて、私の文章が「根拠のない捏造」だとネット上に公言されていることは私の記憶、しいては私の人としての脈略そのものさえ否定されてしまうことになる。
あの文章は少なくとも確かに「私の側の真実」ではあったのだから。
しかし私に口を開く機会は完全に閉じられてしまった。

最終的にKJ氏は文章の真偽がどうかという問題ではなく、不埒な私の文章中に自分が引用されているということ自体が不愉快であると明言された。

それならこれ以上申し上げることは何もありません。
心から陳謝している旨をここに記載し、私は永遠に恥じ入り続けるのみです。



(KJサイト一読者からのメールへの返事 後日付記)
たった一人でもネット上で私に声をかけてくださって、ありがとうございます。
先週あたり最悪の感情で過ごしましたが、おっしゃるように、ほっとかないとどうしようもないと思い定め、また元のちゃらちゃらした日常に復してます。

以前に全国区で炎上させられた経験からすれば、ごく軽いネット上のトラブルなんですが、今回は自分がずっと尊敬の念も抱き、過去の最良の思い出の構成人物から手ひどい攻撃を受けたショックはまた格別でした(^^;

KJさん側のコメント主たちの多数の主旨は私が「虚偽の情報を流した」という点について反省が足りん、ということでした。
で、私はいったん削除した問題の文章を別な場所に再アップし、KJさんと個別の箇所について真偽を議論し、「偽り」であれば訂正し、その訂正文もそのまま曝しておく、というような手順を提案したのです。
もとより、それがKJさんサイトの当初の要求だったのです。

しかし私の提案文は公表されず、私の出入りは永久に禁止されてしまいました。
KJさんの私への最終コメントによれば「真偽の問題ではなく、自分が私のような下賤な者(と聞こえました)の文章に登場させられていること自体が不快で、内容を検討するつもりはない」と明言されました。
これ以上提案を繰り返しても公正な議論にはならないと判断、もう関わらないと決めました。

プライバシーを実名で公開してしまった私の落ち度は恥ずかしい限りです。
しかし40年も昔の学生時代の話だし、KJさんも中公新書で著書も出している、いわば公人なんだから、一読者の無知で無責任な記事くらいであそこまで・・とは(^^;
まあ、それがKJさんの昔からブレない性格なんで、お見事というほかないんですが。

お気遣いありがとうございました。
たったお一人にでも私の黙殺されたコメントの提案内容を伝えることができ、この世界への割り切れなさ、ふっきれない無念さが多少緩和された思いです。

これからも・・・あまり紛糾するほどのアブなくて面白い記事はもう書かないとは思いますが・・よろしくお願いいたします。

 XXX 様

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